「好きだ、」(日本 2005年)

17歳のユウとヨースケ。
お互い好意を持っているふたりが相手に言えないひと言「好きだ、」。
映画レビューはネタバレしません。
B000GQMKHY好きだ、
石川寛 宮崎あおい 永作博美
レントラックジャパン 2006-09-22

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 シアター・キノでは「初恋」と同時上映だった「好きだ、」。
 気になりながらも観に行くことが出来ないままでした。

17歳のユウとヨースケ。
元野球部のヨースケは放課後、川辺でギターを弾いている。
まだ下手で同じところばかり弾くギターのメロディ。
ユウも曲を覚えてしまった。
一方ヨウスケはユウの姉のことを気に掛けている。
ある日、哀しい出来事が起こり・・・。


土手を歩く高校生のふたりをカメラはひたすら追っていきます。
水門から見上げる空。
虫の声・・・遠くで聞こえる車の音。
そして同じフレーズを繰り返すギター。
もどかしい指の動きと伝えられない想い・・・。

ユウ17歳に宮崎あおい、34歳に永作博美、
ヨースケ17歳に瑛太、34歳に西島秀俊。
台本はなく渡されたキーワードだけという撮影方法だそうですが、
台詞回しはもちろん表情にも違和感がありませんでした。

思っていたのとは全然違う形で音楽に関わっているヨースケ。
抱いていた夢が現実に押し潰され、
上司におべっかを使いそんな自分に嫌気が差して。
そんな無彩色の日常を変えたのは覚束ないギターのフレーズ。

ヨースケのマンションでのキスシーンから泣きながら見ていました。
言葉がなくても伝わる想いが確かにある。

ユウの17年はきっと自分を責め続けていた年月。
眠り続けている17年・・・誰も悪くはないのだけれど。
そしてまた、ベッドで眠っている人を見つめるユウ。
もしかして・・・祈りと恐れを解き放つ短いひと言。
聞こえなかったではなく見えなかったひと言。

個人的には宮崎あおいと瑛太の・・・というよりも、
(もちろん・・・宮崎あおいのユウあってのことですが、でも)
永作博美と西島秀俊の映画だと思います。
実は西島秀俊は苦手だったんですけど、
この自己主張しない存在感は凄いわぁ・・・。

・・・DVDで良かったです。
6月は精神的にガタガタででも弱音を吐ける状況じゃなくて。
スクリーンで見たら泣いて泣いて収拾が付かなかったかも知れません。
無条件で受け入れられる・・・感性にピッタリと合うものに
出会えました。

言葉でなくては伝わらない想いがある。
言葉でなくては確かめられない想いがある。

17年前と同じようにふたりで土手を歩いて行く・・・ふたりで。
B000CNEDO4好きだ、~PROLOGUE~
宮崎あおい
レントラックジャパン 2006-02-03

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コメント

コメント、ありがとうございます! こちらこそ、ご無沙汰してすみません。この映画を観た時のこと、思い出してみました。映画は、いつもひとりで観るのですが、特にこの映画は「ひとりで観る」に限る…と。カップルで観たのでは、「この切なさ」が半減してしまいそうです。(カップルで観ることなど、自分にはあり得ないのですけどね。)(笑
TBお送りしました。どうぞお気になさらずに。
コメント入れてくださいな。喜びます。(^^;)

あかん隊さん、
こちらこそご無沙汰しております。
確かにひとりで見たほうが浸れそうですね。
>カップルで観たのでは、「この切なさ」が半減してしまいそうです。
独特の静かな美しさ・・・ひとりの方が似合いますね。
それにしてもTBが送れません。
ココログさんと相性が良くないのかしら・・・。

こんばんは。TB入りましたね! 良かった。
ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いします。

あかん隊さん、
ご連絡ありがとうございます。
こちらこそよろしくお付き合いのほどお願いします。
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