「スターフィッシュホテル」(日本 2005年)

女が消えた。
物語が始まった。
闇の国の扉が開かれる。
「スターフィッシュホテル」
映画レビューはネタバレしません。
スターフィッシュホテル-image soundtrack-スターフィッシュホテル-image soundtrack-
サントラ 浅倉大介
ソニーミュージックエンタテインメント 2006-12-20

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 スガイ札幌で2週間限定で上映されています。
 6月2日札幌での上映初日です。

サラリーマンの有須の唯一の楽しみは
人気作家黒田のミステリー小説だった。
ある時、有須の前に謎のウサギ男が現れ、
続いて設計事務所に勤める妻ちさとが失踪する。
同じ頃発表された黒田の新作タイトル「スターフィッシュホテル」は
有須が愛人と出会ったホテルの名前と同じだった・・・。


有須・・・アリスにMr.トリックスターのウサギに
店の名前が「ワンダーランド」。
その「ワンダーランド」の床が抜ける
→『Down the Rabbit-Hole』。
公式サイトを見るまでもなく『不思議の国のアリス』の世界ですが、
日本の怪談話をモチーフに・・・と言われると「?」。
アリスを学生時代に読もうとしてリタイアした私が
連想したのは『クラインの壷』でした。
『不思議の国』に展開するのは『現在と過去』『現実と非現実』
『現実と悪夢』。

「ふたつの世界をちゃんと分けた方がいいの。
じゃないと混乱するから。」

ダークファンタジー的なミステリーと思っていたのですが、
ホラーの要素(怪談話云々はこれを言うんでしょうね)もあって。
・・・途中までは普通に観ていたんですが
気がつくとわからなくなっていました。
じゃあつまらなかったかと言えばそんなことは全然なくて。

有須をレトロでノスタルジックで無国籍な不思議の国に誘うのは
チョッキのポケットから懐中時計を取り出す白ウサギではなく、
汚い(本当に汚い)着ぐるみのウサギ男。
キーパーソンはこれこそ怪演!の柄本明。

カーテンに佳代子のドレス、切れかかったネオンサイン。
赤い色が闇の国に映えている。
そして雪が降る。

もう1回DVDでじっくり見たいです。
でも目を凝らさないと闇の国は良く見えないかもしれない・・・。

「本当のミステリーも暗闇も人間の内側にあるんです。」

スガイ札幌での上映は6月15日迄。

不思議の国のアリス不思議の国のアリス
ルイス キャロル Lewis Carroll Tove Jansson
メディアファクトリー 2006-03

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不思議の国のアリス不思議の国のアリス
ルイス キャロル Lewis Carroll Jan Svankmajer
エスクァイアマガジンジャパン 2006-11

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ふしぎの国のアリス ― Alice's adventures in Wonderland 【講談社英語文庫】ふしぎの国のアリス ― Alice's adventures in Wonderland 【講談社英語文庫】
ルイス・キャロル Lewis Carroll
講談社インターナショナル 1988-12

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クラインの壺クラインの壺
岡嶋 二人
講談社 2005-03

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コメント

TBありがとうございました。
ジョンウィリアムズさんの舞台挨拶に参加しましたが、なかなか日本語がうまくて、とても親近感がわきました。次回作も期待したいと思ってます。

halさん、
早速のご訪問ありがとうございます。
halさんはジョンウィリアムズ監督の舞台挨拶を
ご覧になっていらっしゃるんですね。
大学で教鞭をとっていらした方だというのは公式サイトで読みました。
イギリスの方だからなのか色使いが独特の雰囲気の作品でした。
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