「インディアン・サマー」(韓国 2001年)

インディアン・サマー
〜それは晩秋から初冬に訪れる夏のように暑い1日。
その愛は神がくれた短い奇跡。
映画レビューはネタバレしません。
インディアン・サマー [DVD]インディアン・サマー [DVD]
パク・シニャン.イ・ミヨン.チャン・ヨン, ノ・ヒョジョン
ビデオメーカー 2007-05-25
by G-Tools



 絶対に見たいと思っていたパク・シニャンとイ・ミヨンのラブストーリー。
 東京・名古屋・大阪のみでの劇場公開ですのでDVDで。

弁護士ソ・ジュナが国選弁護人を引き受けたのは、
夫殺しの罪で死刑を求刑されたイ・シニョンだった。
周囲との関係を一切絶ち、弁護を拒否して黙秘を続け、
ひたすら自らの死刑を望むシニョン。
彼女に興味を覚え再調査を開始したジュナは、
事件に不可解な点があることに気付く。


ドラマでしか知らない日本の裁判制度ですが、
韓国の裁判は何だか流れ作業のよう・・・。
一審で死刑判決が出ていて被告人も死刑を望んでいるのに
上告されているのは何故でしょう?
一審の国選弁護人が独断で控訴して辞めたとか?
まあ、二審に進まないとこの映画は成立しないけれど。

飼い馴らされることに慣れてしまった。
・・・正確ではありませんがこんな意味の言葉を
シニョンは口にします。
DVを肯定するのかとギョッとしてまた憤慨したのですが・・・。

シニョンの笑顔の写真・・・あれが全てなのですね。
両親と死別して叔母に育てられたシニョンは
美しく明るく成長して看護師になり医者と結婚した。
傍から羨ましがられる結婚だったでしょうし、
やっと自分も人並みに幸せになれると思っていたと思います。
・・・でも夫となった人は暴力をふるう人だった。
部屋に閉じ込められ電話で助けも求められない。
夫の両親が自分の言うことを信じるはずもない。
(訴えたところで家で待っていたのはもっと酷い暴力。)
夫婦で叔母のところに来た時も渋々・・・形だけのこと。
だから夫に引きずられて来ることになり、
しかもそれが最後になってしまった。
授かった命さえも暴力が元で・・・。

心の病を自覚していた夫・・・それでもDVは繰り返される。
今度こそ・・・シニョンの想いはまた打ち砕かれる。

暴力と引き換えの保護を受けなければ生きることすら出来ない
家の中に監禁され人形としての生活。
飼い慣らされた鳥は結局籠の中にしか居場所がない。
自由になりたいと願った鳥はようやく外の世界に出て、
そしてターミナルで立ち尽くす・・・行くところがなかった。
塀の外で日差しを浴びる自由を手に入れてさえも・・・。

弁護士と被告人ではなく男と女としての偶然の出会い。
柔らかな暖かい陽射し・・・アイスキャンディ。
何気ない会話、優しいひととき・・・惹かれあっていくふたり。

季節は冬に向かって行く。
判事が新たに手にした物的証拠。
シニョンの沈黙をいいことにろくな捜査もしない検察の姿勢を
弁護士のジュナは肌で知っている。
愛する人を助けるための彼の選択。

ドアが効果的に使われています。
ジュナがDVに気づいたきっかけはドアノブ。
ドア越しのひとりで泣かないでという言葉と
ドアを開けたい想いを堪えながら堪えきれない涙。
心を決めた彼女が明け方に出て行くドア。
そしてラスト。

これ以上自分と関わると彼の将来を傷つける。
愛する人を守るための彼女の選択。

「あまり頑張り過ぎないで。
生きる望みを持たせないで。」

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インディアン・サマー

60.43.63.1 ジュナ(パク・シニャン)は、正義感に燃えるエリート弁護士。彼は夫殺しで死刑を宣告されたシニョン(イ・ミヨン)の国選弁護を引き受ける。しかし、シニョンは裁判を拒否し、死刑になる事だけを望んでいるようだ。 事件には多くの謎が残されていた。ジュナは事...
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