「ひいろ」(日本 2006年)

日本と中国。
60年間届くことのなかった手紙の返事が、ある日突然に・・・。
映画レビューはネタバレしません。
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 6/9〜6/22の2週間限定での上映です。
 6月17日スガイ札幌にて。

上海近郊の焼き物の町・宜興(ぎこう)に住む彩陽は、
上海の美術学校で陶芸の勉強をしながら、
家族に囲まれて幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、祖母危篤の連絡に実家に戻った彩陽は
祖母から父・康龍が日本人で、
父の本当の母親は日本にいると聞かされる。
彩陽は祖母や父の想いを胸に日本へ向かうことを決意する。


タイトルのひいろ・・・緋(火)色は
陶芸において窯の炎で素地が酸化して偶然に生み出される
ほの赤い色のこと。

中国の映画をそんなに見ているわけではありませんが
残念ながら彩陽役小崎さよの中国語はネイティブには聞こえませんでした。
回想シーンの母親役との二役ですが
中国の女優さんをキャスティングすべきだったと思います。

軽薄この上ない(←変な表現)テレビ番組プロデューサーにも
母がいてその手は孫(プロデューサーの子)を撫でている。
そう、この映画にはたくさんの手が出てきます。
薪をくべる手、手紙を書く手、肩を揉む手、
そして茶碗を持つ手。

梅津栄、桜金造で笑いながらも
再会を果たした祖母と孫娘のカメラの前での姿に
胸が痛くなりました。
出番は数えるほどですがせつ役の南田洋子。
その存在感は圧倒的でした。
プールシーンのサービスカットより
苦しみ続けたふたりの母が心の中で言い続けた「ごめんね」。
その言葉の重さをもっと描いて欲しかったです。

「お父さん幸せだったのね・・・。」
ふたりの母が60年背負い続けてきたもの、
事実を知った息子が抱えてきたもの。
戦争の残酷さを静かに伝えてくれる作品です。
さねかずらの花言葉のように・・・再会が叶いますように。

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ひいろ/小崎さよ、麻丘めぐみ

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【2007-135】ひいろ HIIRO

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