「吉祥天女」(日本 2006年)

『"天女の衣"に触れた女は幸せになるが、
これに触れた男には祟りがある。』
12年ぶりに故郷に戻ってきた少女に
周囲の人間とふたりの少年の運命は翻弄されていく。
映画レビューはネタバレしません。
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鈴木杏 本仮屋ユイカ
小学館
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 ちょうど札幌に出かける用事があったので見ることが出来ました。
 昨年ドラマ化もされている有名な作品なのだそうですね。
 7月7日スガイ札幌にて。

麻井由似子のクラスに、美しい転校生叶小夜子が転入してくる。
名家の娘で5歳の時に親戚に預けられていた小夜子は
叶家の土地買収を目論む新興の遠野家の暁との政略結婚のために
12年ぶりに呼び戻されたのだ。
そして遠野家には粗暴で強引な暁の他にもうひとり、
暁の従兄弟で養子として育てられたクールで繊細な涼がいた・・・。


アクションシーン以外はテンポが悪く、
余計なシーンが多いのに意外と説明は足りない。
途中まで亡くなった宮司が小夜子の父だと思い込んでいたのは
私ぐらいでしょうけれど。
浮子は遠野家当主の妹・・・というのはわかっていましたが、
彼女は神社を継ぐために養子を迎えられた宮司の妻=未亡人。
(=つまり小夜子の父は宮司ではない)。

昨年テレビ朝日系で放送されていた吉祥天女とも
人物設定もストーリーも違うようですが、
では映画で描きたかったのは友情なのでしょうか?
小夜子という人なのでしょうか?
何だかどっちつかずな印象を受けました。
由似子姉視線にするなどした方が
ミステリアスな存在の雪政の立ち位置も含めてスッキリとした気がします。

お稽古と舞台でのお能で扇子の使い方からして違うのは
流派が違うということでしょうか。
○○先生は一体誰がどうしたから××になったんですか?
息が出来なくてのた打ち回っている時にあんなに話せませんって。
・・・とついツッコミを入れてしまうので
ちっとも悲劇にならない(苦笑)。

怒りや憤り、抱えているもの、背負ってしまったもの。
ヒロイン小夜子の内面の描かれ方が弱いので
彼女の必死さや哀しさがもうひとつ伝わってこないのは
・・・脚本と演出が悪いんでしょうね。
小夜子の手から散って行く羽衣は
呪縛が解けたということなのか小夜子の祈りなのか・・・。

小夜子役の鈴木杏をはじめ本仮屋ユイカ、勝地涼、深水元基と
年齢的に暁は特に苦しいですが(苦笑)軸の4人は良かっただけに
なんとももったいない出来でした。

病弱な妹の元に行く時にはせめて手を洗ってからにしましょうね。
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