「サイドカーに犬」(日本 2007年)

どの靴を履いて行って良いのかわからなくなっていた夏、
私は20年前の特別な夏を思い出す。
母は家を出て行ったあの夏、私の隣にはヨーコさんがいた。
サイドカーに犬 [DVD]サイドカーに犬 [DVD]
竹内結子 古田新太
ポニーキャニオン 2007-12-21
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 ココ何年か異常なペースで韓ドラを観ていましたが、
 実は基本的にドラマは観ない私。
 なので竹内結子は「ランチの女王」(の再放送)でしか知らなくて
 ヒロインなのに目立たない人・・・という感じしかない。
 ということで彼女がワイドショーを騒がそうが、
 復帰第一作だろうが全く興味はなかったのですが、
 予告編での竹内結子・・・ヨーコがとっても魅力的だったので。
 7月15日スガイ札幌にて。

不動産会社勤務の薫は有給に釣堀に出かける。
居合わせた少女のさおにエサをつけてあげながら、
薫は20年前の夏休みを思い出す。
父が会社を辞め、母はひとり家を出て行った。
そして若い女性が夕飯を作りに家に現れる。


コーラを飲むと歯が溶ける(苦笑)、
その歯が生え変わる、少しずつ大人になるその時に
いきなり母と入れ替わりに父と親しげな女性が現れる。
子ども心にも当然戸惑うし警戒する。
でも頭ごなしに薫を子ども扱いしないヨーコは
甘え下手で自分の気持ちを表に出せない薫の憧れになっていく。
いさかいを繰り返す両親の元で
絶えず大人の顔色を伺うようになっていた薫。
伏し目がちな薫の表情が豊かになっていく。
小学4年生・・・10歳か11歳の時、
目の前で女性の涙を目にしたら戸惑うし、
素っ気ない態度に嫌われたんじゃないかと心配する。
こんな演技を幼い薫役の松本花奈が自然に演ってのける。
ヒロインが竹内結子、成長した薫がミムラ、薫の父が古田新太。
鈴木砂羽、トミーズ雅、寺田農、温水洋一、
伊勢谷友介、椎名桔平に樹木希林。
これだけの顔ぶれの中で一番輝いていたのは
ヨーコ・・・竹内結子ではなく松本花奈の方でした。

ただ『三つ子の魂百まで』ではないけれど
自由奔放、豪放磊落のように見えるヨーコのナイーブさ。
食べないと両親がバカにされるんじゃないかと思って
目を瞑ってフジツボを食べた少女と薫はベースは同じ。

ヨーコと入れ違いに母が戻ってきたことで
ヨーコが運んだ新しい風も去っていった。
母に連れられ田舎に引っ越した薫はそれまでの薫に戻るしかなくなった。
自転車に乗ること以外は。

そしてあの夏を思い出しヨーコのことを思い出した薫は
今自分を思い出す。

YUIの歌声『Understand』も心地好い♪
・・・何故か清々しくて優しい気持ちになる映画でした。

「嫌いなものを好きになるより、
好きなものを嫌いになるほうが難しい。」
My Generation/UnderstandMy Generation/Understand
YUI northa+
ソニーミュージックエンタテインメント 2007-06-13
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コメント

こんにちは。
TBさせてもらいました。
ゆったりとしていてとても好きな映画でした。
時代背景もちょっとだけ昔っていうのがツボで。
スガイでしか上映してないんですよね〜スガイ好きですけど。

hitoさん、
お返事が遅れて申し訳ありません。
子どもの目の高さで見たひと夏の出来事。
切なくてでも何だか気持ちよくて。
プロフィールではわからなかったんですが
hitoさんは札幌の方でいらっしゃるんですか?
私はスガイ、避けられるものなら避けたいです。
腰痛持ちにはスガイの座席は辛いです・・・。
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