「イカとクジラ」(アメリカ 2005年)

作家同士の両親の離婚に直面した16歳と12歳。
兄弟の悩める生活が始まった。
映画レビューはネタバレしません。
イカとクジラ [DVD]イカとクジラ [DVD]
ジェフ・ダニエルズ ローラ・リニー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-06-20
by G-Tools



 今年1月スガイのラインナップにあった妙なタイトルが
 気になっていました。
 DVDにて。

1986年、ブルックリンのパークスロープ。
数多くの作家やアーティストたちが住むことで有名な高級住宅地。
そこに済む元売れっ子作家で今は大学講師の父と
「ニューヨーカー」誌でのデビューを控えた有望な新人作家の母は
子どもたちに離婚を告げる。
父がブルックリンに借りた家と今までの(母が住む)家。
子どもたちは3日おきにふたつの家を往復することになる。


離婚で夫婦はもちろん一変する子どもたちの生活。
独身に戻ったふたりは新しい人生を歩みだし、
・・・という感じではないし
弟はアラアラアララだし(苦笑)、
兄はオイオイオイだし(苦笑)・・・と兄弟は情緒不安定で暴走気味。
もうひとり一匹の家族の猫は
でも離婚話の時には両親にすっかり忘れられていた存在。
そんな飼い主に振り回される生活に業を煮やしたのか、
見切りをつけたのか猫は家を飛び出してしまう。
・・・でラストは何?
・・・"イカとクジラ"は出てきたけれどでもどういう意味?
それがひと月以上前のこと・・・。

で先日、歴史に翻弄された民族史とある家族の物語である
「ある秘密」という本を読みまして、
それでようやく私にもこのエンディングが見えた(ような気がする)のです。
「ある秘密」はフランスの話ですし時代も違うのですが、
作者の自叙伝的作品ということでは共通するかもしれません。
これは少年(兄)の成長の物語なのですねφ(・_・。 )フムフム

小さい頃は"イカとクジラ"が怖かったけれど、
ママと一緒だと怖くなかったし楽しかった。
・・・今は衝突してばかりだけれど。

人気作家の時代は過ぎ去っているのに
自信と誇りを失わない父を尊敬している自分。
どこまでも自分中心で病院でちょっと弱気になっているのに
それでも相変わらず"父親ぶって偉そうに"振舞う父。

一部反転↓
16歳になって見た"イカとクジラ"は記憶ほど大きくないように
記憶の中の両親と今の両親。
ただ追随したり反発したりしているけれど・・・どちらも両親。
それを認めることで今の両親を受け止めることが出来る。
一見子どものことを考えているようで
自分勝手な困った両親に振り回される日々だけれども・・・。

↑ここまで

テニスのコーチ、兄のガールフレンド、父の教え子のち店子(?)に
セラピストとサブキャラも個性的。
・・・ただ私は世代的には両親に近いのですが、
彼らには全然感情移入できませんでしたし、
台詞がディケンスにカフカと敷居が高かったこともあって、
最後まで乗り切れませんでした。
"わかる"人ならばきっともっと別の楽しみ方も出来たのでしょうね。
ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)ある秘密 (新潮クレスト・ブックス)
フィリップ グランベール Philippe Grimbert 野崎 歓
新潮社 2005-11
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