「ぜんぶ、フィデルのせい」(イタリア/フランス 2006年)

庭付きの広い家に可愛いワンピース。
上品な食事にバカンスはボルドーで。
花嫁のベールを被ってみたりシャンペンを飲むマネをする女の子。
そんな9才のアンナの日常は一変する。
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ニナ・ケルヴェル, ジュリー・ドパルデュー, ステファノ・アコルシ, ジュリー・ガヴラス
ギャガ・コミュニケーションズ 2008-10-03
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 共産主義に走った両親VSふくれっ面のヒロインという図式の
 コメディーと思っていたのですが・・・。
 札幌公開の初日3月22日シアターキノにて。

1970年代パリ。
9歳のアンナは、ミッション系の女学校に通うお嬢様。
スペイン人の弁護士のパパ、人気雑誌の記者のママ、可愛い弟、
そしてキューバ人のお手伝いフェロメナとの幸せな生活。
ある日、スペインで反政府活動を行っていた伯父が亡くなり、
残された伯母と従姉妹と一緒に暮らすことになる。
納得出来ないアンナを残して両親はチリへ旅立つ。


当時のヨーロッパの情勢や背景に詳しくない私は結果として
アンナと同じ視点で両親の行動を追う形になりました。
親たちの都合(思想)に問答無用で巻き込まれてしまう子どもたち。
結構お調子モノ適応力のある弟は
新しい暮らしに案外あっさりと馴染んでしまうのですが、
でもアンナには9才なりのアンナの日常がある。
古びた小さなアパルトマンへ引っ越し、
お手伝いさんも代わってしまう。
食卓は急に殺風景になり、
お気に入りの宗教学の授業は受けられなくなり
ミッキーマウスはファシストだ(!)と言われ・・・。

紺のタートルネックに赤いチェックの巻きスカート。
コーディネートされたタイツも可愛い。
そんなおしゃれなファッションに身を包んだふくれっ面のアンナが
可愛らしくもどんどん痛々しく見えてくる。

スペインから脱出してきた伯母(パパの姉)の反対を押し切り、
子どもたちを催涙弾の飛び交うデモ行進に参加させ、
何より日中ならまだしも子どもたちが寝付いた後、
いくら同志であっても彼らに家を任せて外出する両親の無神経さ。
『富の分配』という理想はともかくとして・・・。
自分のことばかり(言って)・・・とアンナを叱る両親よりも
アンナの方が精神年齢は大人なのではないかと。

仏頂面で両親に不満や怒りをぶつけるアンナ。
「全部、フィデルのせいなのね?」
そう言いながらでも涙は見せないアンナ。
逃げ惑うデモの参加者の中で立ち尽くし、
大人たちを質問攻めにし両親の諍いを目の当たりにしながら、
両親がのめり込むキョウサン主義を理解しようとする9才。
そして必死で自分の居場所を探したアンナの選択。

・・・10年後の彼女はどうなっているのかしら。

「今は世の中を変えたいの?」
La Faute a Fidel! (Original french ONLY Version - No Englsih Options)La Faute a Fidel! (Original french ONLY Version - No Englsih Options)
Benjamin Feuillet Martine Chevallier Stefano Accorsi
2006
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