『猫たちの冬』

雪に閉ざされた町で次々と不可解なことが起きて行く。
ヴォルフガンク&ハイケ・ホールバイン著『猫たちの冬』
猫たちの冬猫たちの冬
ヴォルフガンク ホールバイン ハイケ ホールバイン
ポプラ社
by G-Tools

もうひとえにタイトルに惹かれました(=^^=)
ポプラ社では一般書に分類されていますが、
・・・まあビミョウなところ。
筆者はドイツ語圏で最も読まれているファンタジー作家夫妻だそうで。

魔女と呼ばれていた祖母が階段から転落し入院した頃から、
ユスティンの身の回りで奇怪なことが起こり始める。
街の人々は性格が一変したように言動が荒くなり、
一触即発の空気が増していく。
ユスティンは祖母が言った「猫たちの冬」という言葉を頼りに
何が起きているのか何が起きようとしているのかを調べ始める。


とにかく期待通りに猫のご出演が多くて
ジューン、キャンディー、スカーレットはペルシャ。
白と黒のモルガーナもペルシャ。
白とグレーのミス・ヒギーに白い子猫イエッティー、
メルリンにオディー、黒猫のファリー、
大きな病気をしたシンディ、
そしてユスティンが出会ったラグドール・レギー。
裏表紙も素敵なら本文中も猫のイラスト多し。

ある意味この物語の中心人物ながら
冒頭からフェードアウトしたユスティンの祖母。
言葉だけ聞けば確かに彼女は"魔女"そのものだし、
舞台も時代に取り残されたような辺鄙な町で、
『闇』との戦いに挑む少年。
なるほどファンタジーよね・・・という感じ。
映像化すると面白いんじゃないかと思います。
まあ、ネズミの大群はCGでもご遠慮願いたいけれど。

正真正銘の主人公にしては頼り無いユスティンですが、
突然最前線に立たされた"隔世遺伝の後継者"の立場では
仕方ないかも。
その分猫たちがカバーしてくれるし。

悪意や嫉妬や憎しみや怒り。
技術や文化が進歩しても人間の本質は変わらないのかも。
でも・・・不思議な爽快感が残る一冊。
Katzenwinter: Eine fantastische GeschichteKatzenwinter: Eine fantastische Geschichte
Wolfgang Hohlbein Heike Hohlbein
Ueberreuter
by G-Tools

tag : 猫たちの冬

コメント

Secret

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

フリーエリア