『ジェネラル・ルージュの凱旋』

救命救急センター部長速水の不正を告発する匿名の文書は
誰の手に依るものなのか。
そして書かれていることは真実なのか。
海堂尊著『ジェネラル・ルージュの凱旋』
ジェネラル・ルージュの凱旋ジェネラル・ルージュの凱旋
海堂 尊
宝島社 2007-04-07
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『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行の本作品。
片やオレンジ新棟2階の小児科ならこちらの舞台は1階の救命救急センター。
センター部長の速水晃一、師長花房美和、看護師如月翔子などに
"水落冴子の緊急搬送"など『ナイチンゲール〜』とかなりの部分で
人物やエピソードは重複します。
ただ医療エンターテイメントとしての完成度は本作の方が上。

救命救急を支えているのは医師やスタッフたちの心意気や献身。
実は辛うじて成り立っているとても危ういもの。
そんな現実と建前論は決して交じり合わない。
救命救急の現場に持ち込まれる採算制の矛盾と戦う速水の選択と
新たな災害。
・・・トリアージについては
自分や家族がと考えると感情的についていけない部分もありますが。

十数年前の城東デパート火災での"ジェネラル・ルージュ"の伝説。
そんな速水を守る田口を支えるのは田口や速水と同期の島津助教授であり、
高階院長と藤原看護師にアクティヴ・フェーズ全開の"火喰い鳥"白鳥。
そして季節はずれの新人にして噂の氷姫姫宮。

ただ・・・『ナイチンゲール〜』もですが女性陣の描き方がイマイチ。
濃〜い沼田助教授に黒崎教授と男性キャラは個性的で面白いのに、
ヒロイン如月翔子も花房美和もあまり魅力を感じない。
ラストの旅立ちもベタと言うか何と言うか・・・、
もう少し何とか出来なかったのかしら。

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