「チェ 28歳の革命」(アメリカ/フランス/スペイン 2008年)

生のチェ・ゲバラ。
勝利のチェ・ゲバラ。
本気で世界を変えようとした男。
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 中南米の社会主義国キューバ。
 キューバ=軍服姿でのカストロではなく、
 チェ・ゲバラという人がいたこと、
 そして彼がキューバ人ではなかったことを知った時には
 驚きでまた意外でした。
 1月19日ユナイテッド・シネマ札幌にて。

1955年、貧しい人々を助けようと志す若き医師のエルネスト・ゲバラは、
放浪中のメキシコでフィデル・カストロと運命的な出会いを果たす。
キューバの革命を画策するカストロに共感したゲバラは、
政府軍に無謀とも思えるゲリラ戦を仕掛ける彼らの作戦への参加を決意、
カストロらとキューバに渡る。


ゲバラのことはアルゼンチン人で医者としか知りませんでしたので、
上映前のミニレクチャーには助けられました。
チェ・ゲバラとキューバ革命をドキュメンタリータッチで描いた本作は
当然ながら戦闘シーンがかなりのウェイトを占めており、
登場(退場)人物も多い。
現代キューバ史を全く知らないもので正直混乱しました。
喘息が悪化するから破傷風のワクチンではなくアスピリン・・・、
の前に葉巻を止めた方が早いと気管支炎持ちは思いつつ・・・。
(元々は山中で行われるゲリラ戦で
葉巻の煙は虫除けになるからだそうですが。)
ただゲリラ兵である農民たちに文字や算数を教えたりと
教育を重視していたのが意外と言えば意外でした。

スペイン統治時代の名残の残る美しい街並みが廃墟に変わる。
主義主張はともかく逃げ惑い犠牲になるのはやはり市民。
やりきれない思いです。

この映画のもう一方の柱が1964年12月の国連での演説。
東西冷戦の真っ只中で敵国アメリカでのゲバラは
四面楚歌のような感じだったのではと思うのですが、
演説でもメディアに対しても堂々と持論を展開していく。

『キューバは正義の側に付く。』
『キューバは独立国家であり主権国家だ。』
いくらカストロの理念に共鳴したといっても
他国の人がどうしてここまで言い切れるのだろうかと、
ずっと違和感を抱えながら見ていたのですが、
本編ラスト近くに出てきたメキシコでのカストロとゲバラの出会い。
この時のゲバラ自身の言葉でようやくチェ・ゲバラという人が
見えたように思います。
そしてエンディングも呆気ないものでしたが、
やはりチェ・ゲバラの革命観や人となりを表すエピソードでした。
この映画自体は私にとっては可もなく不可もなくという印象ですが、
続編である『チェ 39歳 別れの手紙』も見たいと思います。

「キューバで成功したら今度は中南米で革命を広げたい。」
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コメント

こんにちは〜
今年も宜しくお願いします♪
冒頭のレクチャーは助かりましたよね!全然知識がなかったために勉強になりました。
予想以上に淡々としたつくりだったためにしばしば睡魔に襲われてしまいましたが、チェ・ゲバラの生き様は興味深かったです。
続編前には睡眠をたっぷりとっておかなくては!

こんばんは。
お邪魔が遅くなってしまいました。
今年もまた、観たい映画がもりだくさんで、またお喋りできる機会も多そうで嬉しいです。
今年もどうぞよろしくお願いしますね。
わたしも、ほとんど何も知らない同然で、
果たして作品についていけるのかと不安だったのですけど、
最初の簡単なレクチャーに助けられて、映画が伝えようとしていたテーマを
ストレートに受け取れた感じがします。
何も知らなかったことが、かえって幸いしたのかも。
本来、『39歳』を描こうとして、前編が必要だろうと作られたのが本作だとか。
続編、というか、本来の本編で何がどう描かれるのか、
是非観たいと思いますね。

hitoさん、
こちらこそ今年もよろしくお願いしますm(_ _)m
>冒頭のレクチャーは助かりましたよね!
はいっ!(笑)
年号が出てきても背景が判らないので辛い部分がありました。
あれでレクチャーがなかったらアウトだったかもしれません。
続編の方が面白いというか、本来は続編がメインだったらしいので、
期待しています。
>続編前には睡眠をたっぷりとっておかなくては!
・・・睡眠もですが予習も必要かもしれません(-"-;)

悠雅さん、
去年はなかなか映画を観る機会がなかったのですが、
今年は素敵な映画に出会いたいと思っています。
こちらこそよろしくお願いしますo(_ _)o
>最初の簡単なレクチャーに助けられて、映画が伝えようとしていたテーマを
ストレートに受け取れた感じがします。
>何も知らなかったことが、かえって幸いしたのかも。
私もキューバと言えばカストロとサルサしか連想出来ず、
キューバ革命にも無知なもので必死に追いかけて見ていましたが、
この人が伝説化されっている理由が何となくわかる気がしました。
この後のチェ・ゲバラ・・・続編も見届けたいと思います。

えっ、2本一緒にしゃべっちゃうの。
それって無謀じゃニャい?
「う〜ん。だけどこの映画、
もともと、プロデューサーのローラ・ビッグフォードは
第2部『39歳別れの手紙』のパート、
一般的にあまり知られていない
チェ・ゲバラのボリビアでの活動を描こうとしたところ、
それだけでは彼がなぜボリビアに行く決意をしたか、
観客には分かりづらいと、
『28歳の革命』にあたる部分、
キューバ革命とニューヨークでの国連演説の場面を追加。
構成を再構築しているうちに2部作になったというのが、そのいきさつ。
意見はいろいろ分かれるだろうけど、
ぼくは断然、後半が見ごたえあったね」
----ということは、
その2本はアプローチも変えているの?
「うん。『28歳の革命』はシネマスコープ・サイズ。
間にインタビューや国連演説などがモノクロで挿入される。
こちらは、ちょっとドキュメンタリー・タッチ。
それに対して『39歳別れの手紙』はビスタサイズ。
ゲバラの内面にもっと肉迫したドラマチックな作品となっている」
----ふうん。その前に聞きたいんだけど、
ゲバラってどこの人?
「おっ、いいところ突いてきたね。
実はなんとアルゼンチン。
あのマラドーナが自分の体にタトゥーを入れているほど、
母国では英雄だね」
----それがなぜ、よその国で革命をやるの?
「彼は若いころ、ペルー、コロンビア、ベネズエラを訪れている。
そのくだりは映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』に詳しい。
そこで南米大陸の現実に触れたことが
彼の生き方に大きく影響したといわれている。
この映画には、そんな彼の革命に対する考えが
自身の言葉としていくつも出てくる」
----たとえば?
「『愛のない革命を想像することは不可能だ』」
―――なるほどジョン・レノンが彼を
『あの頃、世界でいちばんカッコいい男だった』と言うのも分かるニャあ。
似ているところあるよね。
「他にも革命家は『崇高』、
そして『もっとも純粋な形で成熟する機会』。
後半、ボリビア軍に捕まり宗教について振られた時も、
自分は『人間を信じてる』と答えるんだね。
そのピュアすぎる信念。
それはボリビアの若き兵士が彼の見張りにつくのをたじろぐほど。
自分は彼を捕まえてていいのか、
間違ったことをしている
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