「ダウト〜あるカトリック学校で〜」(アメリカ 2008年)

祭壇用のワインは彼自身が飲んだのか・・・飲まされたのか。
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メリル・ストリープ フィリップ・シーモア・ホフマン
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
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 きっとこれも2009年の私の外せない1本に入る!と思いながら
 忙しさにかまけてアップを後回しにしていたら
 札幌での上映が終わってしまいました(大汗)。
 3月9日スガイシネプレックス札幌劇場にて。

1964年、ブロンクスのカトリック系教会学校。
厳格さで生徒に恐れられていた校長でシスター・アロイシス。
彼女は人望のあるフリン神父が一人の黒人の男子生徒に
特別な感情を持っているのではないかと疑念を抱く・・・。


シスターと神父・・・食事風景ひとつでもあまりに対照的なことに
驚かされた仏教徒です(苦笑)。
ただ目が不自由な老シスターへの接し方を見ても
闇雲にただ厳しいだけではないシスター・アロイシスの人柄が見えました。
そして芽生えた疑惑・・・“Doubt”。

フリン神父の釈明に自分を納得させようとする若いシスターに対して
保身のための弁明としか受け取らず猜疑心を募らせるシスター・アロイシス。
潜在的な感情が噴き出してしまうと
理性や自制心が入る隙間が無くなってしまう人間の心の弱さと脆さ。
突風や切れる電球なども揺れる心を象徴しているようでした。

シスター・アロイシスを演じるメリル・ストリープ、
フリン神父役のフィリップ・シーモア・ホフマン、
そしてエイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス。
激しい台詞の応酬にまるで舞台劇のよう・・・と感じたとおり、
オリジナルはトニー賞やピュリッツァー賞を受賞した話題の舞台劇。
クライマックスはシスター・アロイシスとフリン神父の対決。
相手の言葉に一瞬迷いと弱さを見せ、
自分の言葉にひるむ相手に勝ち誇った表情を見せ・・・。
息を飲む激しいやりとりはまさに圧巻。
そしてラスト。

"信じる"という行為は実はとてつもなく難しいことなのかもしれません。

「司祭館で何があったのですか。」
ダウト―疑いをめぐる寓話ダウト―疑いをめぐる寓話
John Patrick Shanley 鈴木小百合 井澤眞知子
白水社
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DoubtDoubt
Meryl Streep, Philip Seymour Hoffman, Amy Adams
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コメント

どうして確証なくあそこまで疑惑を抱けるのか、
不思議でしたわ〜。
そう悪い人ではないんですよね。
老シスターへの気配りを考えると。。。
まぁ、確かに神父は怪しそうですが。。。^^;
自分的にはシスター・ジェイムズの立場が一番
理解しやすかったりします。
俳優対決は凄かったです。
とにかく、人の心は恐ろしいと再認識してしまった映画でした。

くうさん、
シスターと神父の立場(上下関係)に加えて、
日頃の考え方の違いが暴発したのが"ダウト"なのだと思います。
>まぁ、確かに神父は怪しそうですが。。。^^;
シスター・ジェイムズが告げ口する格好になってしまいましたが、
大体が紛らわしいことをするからぁ(苦笑)。
>とにかく、人の心は恐ろしいと再認識してしまった映画でした。
自分の知らない一面が思ってもいない形で噴き出してくる。
シスター・アロイシスの涙は
そのショックからのように思えて仕方ありません。
名優対決は鳥肌モノでしたね。

えっ。ニャに。
今日はトランプやるの?
やはりお正月はそうこなくっちゃ。
「いやいや、そうじゃないよ。
ほら、副題までよく見てごらん。
これはメリル・ストリープ、
フィリップ・シーモア・ホフマンの二大演技派、
それに新鋭エイミー・アダムスが加わって描かれる、
あるカトリック系教会学校のお話」
----あっ、ほんとだ。
でも、それってどんなお話?
「舞台は1964年のブロンクス。
とある教会学校の校長シスター・アロイシス(メリル・ストリープ)は、
フリン神父(フィリップ・シーモア・ホフマン)に対して、ある“疑惑”を抱く。
それは進歩的で生徒にも人気のある彼が、
この学校で唯一の黒人生徒と“不適切な関係”を持っているのでは?というもの。
ことの起こりは、
純真な新米教師シスター・ジェイムス(エイミー・アダムス)の目撃談。
やがてその疑惑はシスター・アロイシスの魂を支配し、
フリン神父のいかなる弁明も、彼女の心には届かなくなる」
----へぇ〜っ。それはオモシロそうだ。
そのことに対してシスター・ジェイムスは
どう考えているの?
「彼女は、始終揺れ続けるんだ。
自分がちょっとアロイシスに喋ったことが
とんでもない事態に発展。
しかもフリン神父にそのことが伝わり、
よけいなことをしたという自責の念に捕われてしまう。
その居心地の悪さから、
とにかく早くこの場を収めたいと思っている。
しかし、彼女自身、
アロイシスに話していないもう一つのフリン神父の秘密を知っており、
そのため自分も神父に対して疑惑を抱いているんだ」
----ニャンだか舞台劇を観ているみたいだね。
「おっ。鋭いね。
これはトニー賞とピューリッツァー賞をW受賞したヒット舞台劇の映画化なんだ。
だからだろうけど、このシーンに代表されるように、
言葉と言葉の応酬で緊張感を盛り上げていく、
最近の映画ではあまり類を見ないタイプの作品だね。
このアロイシアスの心の中で、
疑惑は疑惑を越えて
ついには、自分がそうしなければならないという信念に姿を変える。
なにせ『悪を追放するためには、神に背くのはやむを得ない』
とまで言い放つんだから…」
----mmmmm。
Secret

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