「接吻」(日本 2006年)

出逢うはずの無かった三人が出逢ってしまった時。
接吻 デラックス版 [DVD]接吻 デラックス版 [DVD]
小池栄子, 豊川悦司, 仲村トオル, 篠田三郎, 万田邦敏
ジェネオン エンタテインメント 2009-02-25
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 札幌では2008年11月にシアターキノで上映されていました。
 下手なホラーよりも怖く共感しようが無い作品。
 ・・・でも困ったことに妙に後を引く。

閑静な住宅街での一家惨殺事件。
犯行後警察やマスコミを挑発する坂口は、
逮捕の瞬間テレビカメラに向かって不敵な笑みを浮かべる。
その微笑を見て一瞬で恋に落ちた28歳のOL京子は
新聞、雑誌を買いあさり会社も辞め坂口の初公判に向かう。
そして傍聴後長谷川弁護士を呼び止めた京子は
坂口への差し入れを申し出る。


好きになった人のことをもっと知りたい。
それは自然な欲求なんだと思います。
でも坂口にのめりこんでいく京子は病的なほど。
その京子、無差別殺人犯に国選弁護士。
感情移入しようがないキャラクターの中で
そういうものかも・・・と思わせたのが坂口の兄の言葉。
疎遠になっている弟と自分の家族と生活を秤にかけ、
凶暴な犯罪者となった弟に情状酌量が必要なのかと
長谷川へ問いかけ自分にできる(=お金)ことは・・・。
エゴと言えばエゴ。
でも突然犯罪者の兄の立場になってしまった戸惑いを
とつとつと話しながらでも断固とした態度で席を立つ。
小池栄子が光った作品ですが、
大ベテランの篠田三郎もまた好演だったと思います。

あの状況下だとキャッシュカードは使用停止だと思いますし、
部屋の様子から京子のお給料の額が気になったり(苦笑)、
注目の事件の傍聴券の競争率は高いでしょうにとか、
ツッコミどころはありますが。

表情や仕草に自信が溢れていく女。
自分の罪の重さに気付き始めた男。
存在を無視・否定される絶望感や孤独感と
そんな周囲への怒りを抱えていたふたりが
互いの心の安定を手に入れたことでずれ始めた皮肉。
一途で盲目的な女の愛が本当の姿を現した時。

・・・ある種のストーカーですよね。
妄想・・・独占欲・・・エゴ。
これを愛とは呼びたくない。

「何処かにいるかもしれないと思っていた人が
今私の目の前にいる。」

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