『死のドレスを花婿に』

悪夢と不安。
有能なキャリアウーマンで幸せな妻だった女性を襲った罠の正体。
ピエール・ルメートル著『死のドレスを花婿に』
死のドレスを花婿に死のドレスを花婿に
ピエール・ルメートル 吉田恒雄
柏書房 2009-07-24
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毎週日曜日の北海道新聞の書評は本選びの参考になります。
この小説も然り。⇒ほん@doshin

20代後半のベビーシッターのソフィーは
病的なまでの物忘れと絶え間ない悪夢に悩まされ、
事故で夫を失って以来、その状態はますます悪化していた。
ある朝、シッター先の家に泊まっていたソフィーは、
彼女のバスケットシューズの紐が首に巻き付いた
子守りをしていた少年の遺体を発見する。
犯人が自分なのかの記憶もないままソフィーは
そのまま当てのない逃亡の旅に出るのだが・・・。


自分が異常なまでに物忘れが激しいことは、
周囲には・・・もちろんベビーシッター先の家にも秘密。
行動を逐一メモにとるようにしても良くならないし不安も消えない。
そうこうしているうちに事件は起きてしまう。
ソフィー自身に全く記憶がないのに
そんな自分のことを誰が信じてくれるのか、
そんな状態だとどう証明出来るのか。
パニック状態になっても不思議なことではないと思います。
そんなソフィーに親切にしてくれた見知らぬ女性も気が付くと、
・・・そしてソフィーにはまた記憶がない。
ソフィーが別人になりすまし偽装結婚しようと結婚相談所に登録、
偽装用の夫を見つけて結婚するまでが第一章。

ところが第二章ではタッチが変ります。
ソフィーを見つめる視線は悪意の固まり。
何?これ?・・・フランツって・・・?
真相が明らかになるのと同時に唖然とさせられました。

こうなるとラストまで一気読み。
ただ読み終えてもやりきれなさが残ります。
だってレオは完全な巻き添え、とばっちり。
あの女性もソフィーにさえ関わらなければ・・・。
もちろんソフィーには何の落ち度もないのだけれど・・・。

日本では初紹介のフランス人作家のピエール・ルメートル。
本作は彼の第二作にあたるそうです。
・・・それにしてもこの邦題。
ハー○クイン○マンスみたいに思えたのは私だけかしら・・・。

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