『深川にゃんにゃん横丁』

深川・寺町。
近所の猫の通り道になっている長屋横丁の住人たちと猫たちと。
宇江佐真理著『深川にゃんにゃん横丁』
深川にゃんにゃん横丁深川にゃんにゃん横丁
宇江佐 真理
新潮社 2008-09
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もうひとえにタイトルと表紙に惹かれて読んだ一冊です。
もっともタイトルほどには猫は登場しないのですが(←まあ当然)。

材木問屋・相模屋の手代・泰蔵がかどわかしの罪で捕まった。
泰蔵は別れた女房・およねに引き取られた娘・おるりと
偶然出会って一緒に時間を過ごしていたのだが、
およねが泰造が父であることを認めない為・・・。
(第一話『ちゃん』)


長屋の雇われ大家(=管理人)の徳兵衛、
自身番の書役の富蔵、それに指物師の女房おふよ。
そして途中から加わった彦右衛門と全員が五十代の彼らは
当時はもう晩年と言っていい世代です(彦右衛門は隠居しているし)。
長屋の住人たちはそれぞれに厳しい現実を抱えていて
老舗薬種問屋・五十鈴屋の大旦那・彦右衛門以外は
家賃もろくに払えない貧しい暮らしの中にいる。
家族の崩壊や親子の葛藤に悲しみ苦しむの住人たちに対して
我がことのように頭を悩ませそして奔走する徳兵衛たち。
・・・まあ、おせっかいで口うるさいおふよは
特に現代では煩わしいと感じられる存在でしょうけれど(笑)。
そんな長屋ゆかりの人たちの物語にはいつも猫が寄り添っていて、
ちょっと温かい気持ちになるのだけれど、
『雀、蛤になる』のおなお。
誰が悪いわけでもないし、おなおの行く末を思ってのこと、
仕方のないことなのだけれど・・・やるせない気持ちになりました。

ところで猫。
美人美猫、「鮪、ウマイ、ウマイ」の白猫るりをはじめとして、
何匹も登場する中で"よもぎ猫"。
まさか猫がよもぎ色のはずはないので(=ΦェΦ=) 、
もしかして"よも猫"のことかしら???と思っていましたが、
黒猫書房書庫様のサイトで判明。
きじとらのことだったのですね。
きょうも、いいネコに出会えた―ニッポンの猫写真集きょうも、いいネコに出会えた―ニッポンの猫写真集
岩合 光昭
日本出版社 2002-11
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そっとネコぼけそっとネコぼけ
岩合 光昭
小学館 2008-04-09
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