『図書館ねこ デューイ』

1988年冬、アメリカの小さな町。。
図書館の返却ボックスで凍えていた天使。
ヴィッキー・マイロン著『図書館ねこ デューイ』
図書館ねこ デューイ  ―町を幸せにしたトラねこの物語図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語
Vicki Myron 羽田詩津子
早川書房
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また(=^^=) に惹かれての読書です。
この話は昨年「奇跡体験!アンビリーバボー・400回スペシャル」で
『世界一有名な猫の全記録』 として放送されたそうです。

1988年、アメリカの小さな町・スペンサー。
凍えるような寒い朝に出勤してきた図書館長のヴィッキーは、
本の返却ボックスの中でうずくまる子ねこをみつける。
子ねこはヴィッキーに救い出されるとしもやけの足で立ち上がり
彼女の手に頭をすりつけて挨拶をした。


日本では考えられないことなのですが、
欧米ではマスコットキャラクターとして
館内でネコを飼っている公共図書館が数多くあるそうで
中でも有名な"図書館ねこ(Library Cats)"
アメリカアイオワ州スペンサーの公共図書館の彼、
デューイ・リードモア・ブックスDewey Readmore Books)。

輪ゴムやコピー機の話など思わず微笑んでしまいます。
私もきっとデューイ会いたさに図書館に毎日通うでしょう。
デューイはハンディキャップを持つクリスタルなど、
図書館の利用者に対してセラピーをしていたわけで、
言うならばデューイは図書館に来るべくして来たねこ。

ところでこのエッセイはデューイと
書き手で彼の命の恩人であり彼を助けたヴィッキー・マイロンとの日々。
このヴィッキーの人生は下手な小説以上の波乱万丈なのですが、
彼女の家族の話にページを割き過ぎているように感じます。
特に彼女がお母さんへ捧げた詩は読者の側からは不要なもの。
とは言えこれは映画化が決まっているとなれば
(ヴィッキーを演じるのはメリル・ストリープ)、
案外この詩が前面に出てくる可能性も無きにしも非ず。

そして翻訳がちょっと堅いのも気になりました。
口語で(あくまで想像のモノローグであっても)、
"いや、むしろ"なんて言い回しはありえないし。

ただ何せ一番引っかかったのがデューイの最期。
いくらマイロン家の老犬のことがあってもデューイが17歳と高齢であっても、
随分アッサリと決断したものだわ・・・と。
病気のねこを看取った身としては、
デューイ自身の気持ちはどうだったのかが引っかかります。
もちろん延命すればいいというものでは無いし、
宗教的な捉え方の違いもあるのでしょうけれど・・・。

ところで日本版の表紙のイラストはそれなりに可愛いのですが、
目次に載っている写真のデューイは本当に可愛いし、
原書の表紙は絶対可愛い!
・・・わざわざイラストに差し替えなくても。
(私が読んだのはハードカバーですが、
後で出版された文庫版の表紙は写真です)。

「誰、ぼくのこと?
ぼくはただ、自分の仕事をしているだけだよ。」
図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 (ハヤカワ文庫NF)図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 (ハヤカワ文庫NF)
ヴィッキー マイロン 羽田 詩津子
早川書房
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Dewey: The Small-town Library-cat Who Touched the WorldDewey: The Small-town Library-cat Who Touched the World
Vicki Myron
Hodder Paperback
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tag : 図書館ねこデューイ 奇跡体験!アンビリーバボー・400回スペシャル

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『図書館ねこ デューイ』 ヴィッキー・マイロン

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図書館ねこデューイ 町を幸せにしたトラねこの物語 ヴィッキー・マイロン 羽田詩津湖訳 早川書房

133.205.94.9デューイは有名な猫らしい。アイオワ州スペンサーの図書館で18年生きて、たくさんの人に愛された猫。私は、ノンフィクションという事を知らずに読んだので実話と知って、少々びっくりした。日本の駅では、時折猫が飼われていて今ブームだけれど、さすがに公共図書館で飼われている猫はいないだろう。読んでみると、このデューイはスターとして生まれてきた猫ですね、ほんとに。
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