『おそろし 三島屋変調百物語事始』

周囲に心を閉ざし叔父夫婦と暮らす娘と不思議で哀しい物語。
宮部みゆき著『おそろし 三島屋変調百物語事始』
おそろし 三島屋変調百物語事始おそろし 三島屋変調百物語事始
宮部 みゆき
角川グループパブリッシング 2008-07-30
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一時期デビュー当時の宮部みゆきの作品ばかりを
読んでいました。
これは久しぶりの宮部作品です。

川崎宿の旅籠の娘・おちかは
ある事件をきっかけに他人に心を閉ざし、
神田三島町で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦に預けられた。
ある日叔父の伊兵衛はおちかを呼ぶと
店を訪ねてくる人たちから『変わり百物語』を聞くように言いつけ、
出かけてしまう。(第一話『曼珠沙華』)


第一話『曼珠沙華』から第二話『凶宅』、第三話『邪恋』、
第四話『魔鏡』、最終話『家鳴り』と
それぞれ独立した物語ですが読み進めるうちに
おちかに一体何が起こったのかがわかるようになっています。
人々が語る不思議な話・・・でもそこにあるのは人の心の内側。
自分でも思いも依らなかった自分の心の一面、
裏でもあり闇の部分でもあり・・・。
間違っても楽しくはないその話に耳を傾けるうちに
自分を責め頑なだったおちかの心が少しずつ解けていく。
物事の見方が少しずつ変っていく・・・。
そんなおちかを見つめ案じ温かく接する三島屋夫婦や
女中仲間のおしま。

そして最終話『家鳴り』へと向かうのですが、
・・・辰二郎一家はおたかの家族ですし、
第一当事者ですからわかります。
藤兵衛もまあわかります。
・・・でも全員集合は無いんじゃないかしら。

この終わり方だと続編が出来そうと思っていたら、
読売新聞で「三島屋変調百物語事続
(みしまやへんちょうひゃくものがたりことのつづき)」が
連載されているそうですね。
我が家は道新ですので読めませんが。

「心の中に硬く閉じ込められている罪を吐き出したことで、
ようやく、自分で自分を許すことが出来たのだよ。」

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おそろし  宮部みゆき

203.80.25.110おそろし 三島屋変調百物語事始/宮部 みゆき宮部みゆき 角川書店 2008STORY:ある事情から叔父・叔母夫妻に預けられたおちかは、叔父の計らいで変わり百物語の聞き手となる。そして、自らの忘れ難い過去と次第に対峙していくことに…。感想: 読売新聞の朝

おそろし

203.131.194.84宮部みゆき 著 
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