『パーフェクト・ブルー』

高校野球界のスーパースターを襲った凄惨な事件と
小切手の謎。
宮部みゆき著『パーフェクト・ブルー』
パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)
宮部 みゆき
東京創元社 1992-12
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 WOWOWのドラマの原作を読むシリーズです (ё。ё)エ?
 ・・・もっとも我が家はWOWOWは見られませんが。
 1989年に発表された宮部みゆき初の長編小説。

諸岡克彦は野球名門校のエース。
地区大会でノーヒットノーランを達成し、
夏の甲子園出場が期待されている高校野球界のスーパースター。
その克彦が謎の死を遂げ無残な姿で発見された。
俺――元警察犬のジャーマンシェパードのマサは、
現在の飼い主である蓮見探偵事務所の調査員・加代子と
克彦の弟・進也を自宅に連れ帰る途中で
その現場に行き合わせる。


進也と兄弟の父・諸岡三郎、
加代子と加代子の父でもある蓮見探偵事務所の所長・浩一郎、
ラ・シーナのマスター・・・とマサを軸とする物語に
幕間(インタールード)と題された木原の物語が
唐突に絡んでくる。
明らかにトーンが違うこの木原を巡る物語が
克彦の事件と繋げる手腕はさすがに宮部さん。

元警察犬・マサの視点で描かれているので、
ちょっとユーモラスでまた漫画チックな表現も。
加代子の妹・糸子と進也のやり取りも
悲しくやりきれない物語のアクセントになっています。
知らぬ間に被験者にさせられ後遺症に苦しむ少年。
知らぬ間に被験者にさせられ、
夢や将来まで奪わるれるかもしれない少年。
そしてもう一方の当事者であり目撃者である大人たち、
蓮見浩一郎とラ・シーナのマスターの思い。
諸岡三郎と木原の願い。

ナンバー・エイト・・・パーフェクト・ブルー

木原が語ったことは誰もが忘れてはならないこと。
誰もが肝に銘じておくこと。
「大切なのは、間違いがあったなら、それを認めることです。
隠さないことです。
ミスで生まれた犠牲を最小限にくいとめるために、
力を惜しまないことです」

マサと蓮見探偵事務所、そして進也の物語は
「心とろかすような―マサの事件簿」に続きます。
・・・こちらの短編集はもっと軽めのタッチ。
そして加代子は「レベル7」でも登場します。
心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)
宮部 みゆき
東京創元社 2001-04
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レベル7(セブン) (新潮文庫)レベル7(セブン) (新潮文庫)
宮部 みゆき
新潮社 1993-09
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パーフェクト・ブルー [DVD]パーフェクト・ブルー [DVD]
加藤ローサ 中村蒼 大杉漣 石黒賢
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-11-24
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「パーフェクト・ブルー」宮部みゆき

66.160.206.135随分とタイミングのよい本でした。★★★★☆高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件...
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