『眠れぬ夜を抱いて』

開発されたばかりの郊外型リゾートタウンでの一家失踪事件。
野沢尚著「眠れぬ夜を抱いて」
眠れぬ夜を抱いて (幻冬舎文庫)眠れぬ夜を抱いて (幻冬舎文庫)
野沢 尚
幻冬舎 2002-04
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 久しぶりに「眠れる森」のドラマを観て野沢尚熱再燃。
 文庫本を引っ張り出して来ました。
 夢中で読んでいた割には・・・今は埃被っているしぃ(汗)。

中河悠子は不動産会社を経営する夫の欧太と娘の明菜と
欧太が手がけた長野県の郊外型リゾートタウンに引っ越してきた。
既に入居している山路の妻・君枝と進藤の妻・萌に歓迎され、
女同士親しくなる悠子。
新しい生活に悠子が少しずつ慣れて来た頃、
進藤一家が忽然と姿を消した。


これもドラマ化されていまして小説は放送後に読みました。
読み進むうちにドラマのあのシーン、このシーンと思い出され・・・。

ただ、改めて読み返すと原作の設定と微妙に違うのですね。
娘の名前が違うことは当時も知っていましたが、
(明奈は「お水の花道」で財前直見の役名だったから・・・らしい)、
"マイアミ"が"ゴールドコースト"になり、
"独立記念日"が"クリスマス・イブ"になり・・・。
でも原作者の野沢氏の脚色ですし、
設定が代わっていることでの破綻はなく。

連続失踪事件の謎解きミステリーのようでありながら、
実は主人公夫婦と失踪した二家族・・・三組の夫婦の物語。
夫の秘密を知った妻がその秘密を受け入れる物語。
夫婦の愛と絆を結び直す物語。

仕事の忙しさや若さから愛を遠ざけてしまった挙句に
永遠に手放すことになってしまったことへの後悔。
大出類子の気持ちはともかくとして、
類子を愛する気持ちは欧太よりも進藤の方が強かった
・・・と言うのは残酷かしら。

商社マンの娘の誘拐事件を担当した女性刑事が
自分の子どもを誘拐され・・・と
事件として会話に登場する「リミット」。
首都テレビの看板報道番組『ナイン・トゥ・テン』は
「破線のマリス」からと野沢作品とのリンクも多し。
そして・・・「眠れる森」同様レシートがキーアイテムだったのですね。

・・・ところでこのドラマはDVD化されていないのですよね。
まあ、色々と大人の事情もおありでしょうが、
財前直見、仲村トオル、筧利夫、田辺誠一、りょう、大杉漣他に加えて
葛井役が古田新太と今見ても豪華なキャスティングなのにねぇ。
野沢氏が脚本を担当した「喪服のランデブー」は
DVD化してくれないのかしら?NHKサンは!?
喪服のランデヴー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 1-1)喪服のランデヴー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 1-1)
コーネル・ウールリッチ 高橋 豊
早川書房 1976-04
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