『密室から黒猫を取り出す方法』

完全犯罪のための密室トリック。
誤算は黒猫の光るふたつの瞳。
北山猛邦著『密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿』
密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿密室から黒猫を取り出す方法 名探偵音野順の事件簿
北山 猛邦
東京創元社
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例に依ってタイトルの『黒猫』(=^u^=)に惹かれての読書。
・・・実はシリーズ第2弾なのだそうで。

山の上にある小さなホテルで"塔"と呼ばれる別館の一室。
首に残されたロープの跡と遺書、
そして社内に広まる噂。
完全犯罪の仕上げとなる密室が出来上がるその寸前、
扉の隙間から黒猫が入り込んでしまった。
一方3階から黒猫が瞬間移動したという謎を解きに
名探偵・音野順とその助手で推理作家の白瀬白夜は
アーリーホテルに向かった・・・。
(「密室から黒猫を取り出す方法」)


「密室から黒猫を取り出す方法」
「人喰いテレビ」
「音楽は凶器じゃない」
「停電から夜明けまで」
「クローズト・キャンドル」の五編。
全て殺人事件(一件は未遂)、
凶器やキーアイテムはちょっと風変わり。
ミステリーの鉄則パターンの"犯人は現場に戻る"が二編。
双子が登場する話が二編。

地上デジタルの完全移行目前の今。
テレビの砂嵐を知らない世代が出てくるのは
時間の問題なんですね。

世界一気弱な(?)ひきこもりの名探偵・音野順は
「あ、えっと・・・うう」しか喋っていない回も(苦笑)。
私生活では順の保護者助手の白瀬白夜はミステリー作家。
その作品の主人公は名探偵・音野順
・・・但し本人とは似ても似つかない(苦笑)。
もっともあのシオチュエーションなら
比之彦が誰なのか想像出来そうなもの。
作家にしては想像力が無さ過ぎです。

で問題の表題作なんですが、
・・・凍らせているわけですから、
ダンボールやベニヤ板でも渡していないと無理ではないかと。
いくら必要に迫られていても・・・猫だもの。
隠れて飼うにしても排泄物の臭いとか・・・猫だもの。
ところで『どうじぎり』って千里ちゃん・・・これですかぁ?

弟とは対照的に世界を飛び回る音野要も名探偵。
揃いも揃ってズレているキャラばかりのこのシリーズ。
案外映像向きかもしれません。

「もういやだ……うちにいたい……事件なんていやだ……。」

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