『エクサバイト』

2025年。
時代の寵児となった映像プロデューサー。
彼に持ちかけられた新しいビジネスは。
服部真澄著『エクサバイト』
エクサバイトエクサバイト
服部 真澄
角川書店 2008-02
by G-Tools



デビュー作と聞き驚いた『龍の契り』。
アメリカの特許法を扱かった『鷲の驕り』。
服部真澄を読むのはこれ以来・・・(-"-;)

記録媒体の飛躍的な小型化によりより
超小型のカメラにメモリを搭載したツール"ユニット"を着け、
一生のうちに見聞きするすべての情報を小さなディスクに収める。
2025年はそんな時代になっていた。
映像プロデューサーとして"ユニット"を使う番組を制作し
大成功を収めたナカジ(鈴木央児)。
そんな彼に"ユニット"を使った壮大なビジネスの話が持ちかけられ・・・。


病院への見舞いやパーティーの出席など、
実際に足を運ぶことなく立体映像で済ませられる時代。
人々は1カラット大のダイヤのピアス並みの小型カメラを
眉間や額、目元に装着する。
視線とほぼリンクした画像を捉える画像データは
500円硬貨ほどの大きさの体内に埋め込まれた端末に記録され、
また耳に挿入された機器が音声も保存する。
この小説のある意味で主役がこの"ユニット"。
服部真澄らしいスケールの大きさな物語。

本人さえ忘れかけている記憶が記録として残される。
大切な人が何を見てどう感じていたのか見てみたい思いはあるし
第三者のそれには野次馬的な好奇心もある。
でも記憶は元々人に見せるものではないし。
だからこそ過去を作り変えようとするのでしょうけれど、
でもここまで行くとやはり神の領域になるように思います。
ただ唐突に出て来たアンチエイジングの話が不気味すぎて
本編の印象が弱くなってしまいました。
第一食べるって(゜。゜).........

鹿島光雅が一番地に足が着いているように思えます。
横堀夫妻の生活を見ているとテクノロジーがどれだけ進もうと
人の暮らしはあまり変わらないような(苦笑)。

後半でようやくプロローグの登場人物が登場。
それでやっと繋がった〜という感じです。
第四章はほとんどプロローグ。

「テクノロジーが私たちの構想を追い越してしまったの・・・」
「"記録"は過去の闇や亡霊を蘇らせる魔物にほかならない」
鷲の驕り (ノン・ポシェット)鷲の驕り (ノン・ポシェット)
服部 真澄
祥伝社 1999-07
by G-Tools

コメント

Secret

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

フリーエリア