『パラドックス13』

"P-13 現象"に襲われた世界。
破壊されていく東京に残された13人。
東野圭吾著『パラドックス13』
パラドックス13パラドックス13
東野 圭吾
毎日新聞社 2009-04-15
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・・・何とな〜く読んでみました。

三月。
宝石店強盗犯逮捕の指揮を取る警視庁の管理官・久我誠哉は
所轄の警察官で誠哉の義弟・冬樹のミスにより
冬樹の目の前で犯人に射殺され、
冬樹自身も被弾した。
ところが冬樹が我に返ると路上では
あらゆる車が暴走しまた衝突していた。
人の姿は見当たらず強盗犯も撃たれた誠哉も消えていた。
廃墟と化していく東京を彷徨う冬樹は
白木栄美子・ミオ母娘に出会う。


正直なところ彼らが置かれた過酷な状況よりも
あまりに隙が無さ過ぎる誠哉に息が詰まりそうでした。
若くして人の上に立ち何時でも冷静な判断が出来る誠哉であり、
リーダー役は適任。
そして言っていることは確かに正論なのですが。
思い立ったら即行動の冬樹が"感性の人"なら、
母親違いの兄の誠哉は"知性の固まり"。
誠哉に比べて感情的である部分ではまだ若い(幼い)冬樹ですが、
でも人間性はずっと温かい感じを受けました。

交通事故の巻き添えで失われた命。
建築現場で鉄骨の下敷きになった命。
娘を抱えて屋上から飛び降りた命。
母の手で奪われた生後三ヶ月の命。
・・・生を死を分けるもの。
そして二度死んでしまった彼ら
特に山西夫妻にとってはこんな理不尽で残酷なことはないですね。

"P-13"は地球規模で起きる現象なのですから、
時差こそあれ東京だけではなく世界中で
(こんなに"13"が揃うのは日本だけ ^^;)起きている。
もっとも噛み砕いて説明されているの・・・らしいのだけれど、
私にはやっぱりさっぱり判らない(汗)。
とりあえずは黙っていようと言う政府の対応は
ある意味"当たり"ですが、
その真っ只中に投げ出された側はたまったものでは。

13秒間の間に生まれた命はパラドックスの中ではどうなるのかしら?
そして揺り戻しの時には今度は何が起こるのかしら。

赤ちゃんから老人と年齢層も幅広く、
性格的にも如何にもという登場人物はパターン化しているのですが、
ただそれよりも何よりも"イブ発言"。
かつて女は産む機械と馬鹿なことを言った政治家がいましたが・・・。

「日本時間、三月十三日の午後一時十三分十三秒。
それから十三秒間が、地球にとって運命の日だ。」
「この世界はパラドックスの辻褄合わせのために作られた。
だから、人間は消滅したほうがいいんだよ。
宇宙のためにはね。」

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210.172.182.36 13時13分からの13秒間、地球は“P−13現象”に襲われるという。何が起こるか、論理数学的に予測不可能。その瞬間、目前に想像を絶する過酷な世界が出現した! 崩壊した東京で繰り広げられる究極の人間ドラマ。 いきなりパラドックスの世界に置き去りにされたような形になった約10人ほどの人たち。現状が掴めないまま大地震と大雨を繰り返すうちに、その世界に残された人たちのサバイバルが始まる。SFのようで限られた人数の中のヒューマンドラマとなっている。
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