『KATANA』

秀吉の時代の刀狩りのように人々から銃が集められる
・・・ある目的のために。
服部真澄著『KATANA』
KATANA カタナKATANA カタナ
服部 真澄
角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-06-26
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 服部真澄最新作です。

20××年、アメリカ。
各国の戦地で軍務を担う「民間軍事コングロマリット」は、
紛争終了後も復興ビジネスを牛耳ることで莫大な利益を上げていた。
メンバーの兵藤理人は
元紛争地帯のアフリカ北部のホテルのアジア人マネージャーだが、
米情報機関のフリーランサーの顔も持つ。
ある日、兵藤は元同僚を通じて情報機関から
銃マーケットの奇妙な動きについて調査を命じられる。
日本のテレビ局JHKの在米リサーチャー黒崎ケイは、
軍事ビジネスの裏側を探る番組を企画、兵藤へ取材を申し込んでいた。
アメリカ南東部で静かな生活を送る退役軍人ヴィンスは
かつて参加した戦闘の後遺症に悩まされていた。


映画「ボーリング・フォー・コロンバイン」でも描かれていた
アメリカの銃事情。
フロンティア精神に由来する自分の身は自分で守るという考えと
経済面・雇用面と一大産業になっているという現実。
"命を繋ぐ"非殺傷タイプの銃は双方のニーズを叶えられるわけで、
子供が家から銃を持ち出して・・・などという事件は起こりえない。
セカンド・ジェネレーション(S.E)銃は
文字通り次世代の銃の発想は興味深かったのですが、
実は父子でした・・・とか人間関係が何か唐突で。

フラニーがヴィンスを愛するが故・・・と思っていたそれが
実は違っていたのは虚を突かれました。
インフォームド・コンセントと言いながら
お金にものを言わせていたわけで、
フラニーへの申し訳なさはあまり感じていないらしいアリッサ。
まあ、アリッサなりのヴィンスへの愛(らしい)のですが、
容姿はともかく人間的にはどうなんでしょうねぇ。
(この逆パターンが黒崎ケイ・・・と言ったら気の毒かしら ^^;)。

そして知らない人々の顔の記憶に悶々とする姿が
ミステリアスで魅力的だったヴィンス。
アリッサへの怒りは当然としても
"全部俺のものだ!"にはコケました(苦笑)。
単に英雄願望が強いだけの人だったんでしょうか。

それにしても写真を認識してサイトに接続できるデジカメって
便利ですね。
・・・携帯に装備されたら無敵かも。

「"彼"は自分のことをどこまで知っていたのでしょうか。
そして"彼"の"今"は・・・?」

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