「華麗なるアリバイ」(フランス 2008年)

プールサイドに響く一発の銃声と女の悲鳴。
ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)ホロー荘の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー
早川書房 2003-12
by G-Tools



 9月24日に上映終了。
 アガサ・クリスティの『ホロー荘の殺人』の映画化作。
 9月10日シアターキノにて。

フランスの小さな村。
上院議員のアンリと妻エリアーヌは
週末に親戚や親しい間柄の人々を招いてパーティーを開く。
招待客のひとり精神分析医のピエールは女性関係は派手で
パーティーには妻、愛人などが顔を揃えている中で
イタリア人の女優も合流。
彼女も過去にピエールの愛人だった。
男たちもそれぞれの立場で彼と女性たちの関わりを知っており、
出席者全員がピエールに複雑な想いを抱いていた。
翌日の昼下がり、銃声が響き渡る。


"その時間に私は○○にいました。
ですからその時刻に現場に行って犯行を行うことは出来ません。
orその時刻に現場からここまで来ることは時間的に不可能です。"
こういうアリバイトリックをイメージしていると何とも物足りない。
ラストで"アリバイ”として説明されるニュアンスでは
むしろカムフラージュに近い印象ですが、
原題「LE GRAND ALIBI」英タイトル「THE GREAT ALIBI」ですし・・・。
元々が1946年発表の原作をクリスティー自身が
ポアロを外した形で戯曲化。
さらに舞台を現代のフランスに脚色したのがこの映画だそうで。
原作は未読ですので全く白紙の状態で観ましたが、
ミステリーと言うより上流階級の人々が繰り広げる愛憎劇。
前半は人間関係を頭の中で整理するのに苦労しました。

ピエールに問題があったのは間違いありませんが、
ただ諸悪の根源はピエールよりも女優の方。
そのピエールが"本当に愛したひとり"は
多分彼のの患者のマダム・エルバンだと思いますが、
彼女は本筋には全く掠らず。
女優の運転手(&愛人?)も思わせぶりなことすら無く・・・。
ミステリーとしては全く消化不良に終わってしまいました。

あの場にいて欲しくなかったとは言え、
エステルがフィリップを屋上に追いやる必要は無かったですし、
警察が来ると嘘を言う理由も判らない。

インテリアや全体の雰囲気は好きなんですけどねぇ、
コンパクトにまとめすぎたのではないでしょうか。

「誰も知ろうとしない真実を探るんだ。」

優しい味わい「スイーツ&フラワー」【日比谷花壇】

コメント

Secret

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『華麗なるアリバイ』(2008)

180.235.97.45終末、上院議員であるアンリとエリアーヌのパジェス夫妻の大邸宅に招かれたのは、夫妻の姪クロエ、遠縁にあたるマルト、同じく親戚の作家フィリップ、彫刻家のエステル、精神科医のピエールとその妻クレール、そしてイタリア人の女優レア。だが翌日、事件は起こった。一発の銃声と共にピエールが殺され、傍らには銃を手にしたクレールの姿が・・・。しかし犯行に使われたのは別の銃であることが判明、クレールは釈放される。マルトはフィリップを愛していたが、フィリップはエステルに想いを寄せ、そのエステルはピエール

華麗なるアリバイ

59.106.18.131 上院議員アンリ(ピエール・アルディティ)と妻エリアーヌ(ミュウ=ミュウ)の大きな邸宅に週末、友人たちが集まってくる。議員の姪クロエ(アガット・ボニゼール)と遠縁の娘マルト(セリーヌ・サレット)、精神科医のピエール(ランベール・ウィルソン)とその妻クレール..

華麗なるアリバイ

203.80.25.110アガサ・クリスティの推理小説「ホロー荘の殺人」をクリスティ自身がリライトした戯曲を映画化した作品。原作は未読です。毎週末、大邸宅に友人たちを招く上院議員夫妻。ある週末、精神分析医のピエールも妻のクレールとともに招待されていました。その時は、他に、ピエールの

『華麗なるアリバイ』(2007)/フランス

202.72.52.12原題:LEGRANDALIBI監督:パスカル・ボニゼール原作:アガサ・クリスティー出演:ミュウ=ミュウ、ランベール・ウィルソン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ鑑賞劇場 : ル・シネマ公...

【華麗なるアリバイ】

203.80.25.110監督:パスカル・ボニゼール出演:ミュウ=ミュウ、ランベール・ウィルソン、モーリス・ベニシュー 誰にも解けない、愛の謎「フランスの田舎にある上院議員の豪邸に招かれたゲストたち。その中の精神分析医のピエールは妻クレールと二人の子供がいながら常に

フランス映画祭2009...「華麗なるアリバイ」

180.235.97.45「Le Grand Alibi」2007 フランスアガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」を映画化したサスペンス・ドラマ。精神科医ピエールに「ラクダと針の穴 /2002」ランベール・ウイルソン。ピエールの妻クレールに「灯台守の恋/2003」「愛されるために、ここにいる/2004」のアンヌ・コンシニエ。上院議員アンリに「プロヴァンスの恋 /1995」「コード/2008」のピエール・アルディティ。アンリの妻エリアーヌに「輝ける女たち/2005」「恋愛睡眠のすすめ/2005」のミュゥ・ミ

華麗なるアリバイ

203.131.194.84今年は、アガサ・クリスティ生誕120年。ミステリーの女王といわれるクリスティの名著「ホロー荘の殺人」が原作を映画化。物語は男女9人が集まったパーティーで、容疑者全員にアリバイがある殺人事件が発生する。「美しき諍い女」、「ランジェ公爵夫人」などジャック・リヴ...

10-218「華麗なるアリバイ」(フランス)

133.205.94.2哀れな女は誰!? フランスの小さな村、ヴェトゥイユの大邸宅。その週末、上院議員のアンリ・パジェスと妻のエリアーヌは、親しい友人7人を招いてパーティを開催する。 しかし、ゲストの一人である精神分析医ピエールの存在が空気を張り詰めたものにしてしまう。この10年間、誰とでも浮気していた彼は、今回招待された女性たちとも過去や現在において不適切な関係を持っていたのだ。 そんな中、昼下がりの屋敷に突然銃声が響き渡る。駆けつけたエリアーヌは、銃弾に倒れたピエールの姿と、夫の傍らで銃を手にして..
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

フリーエリア