『オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫』 

患者の死を数時間前に察知し、
亡くなるまで寄り添う猫がいる。
デイヴィッド・ドーサ著『オスカー 天国への旅立ちを知らせる猫』 
オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫
デイヴィッド・ドーサ 栗木 さつき
早川書房 2010-02
by G-Tools

・・・これも映画化されるのだとか。

アメリカ・ロードアイランド州プロヴィデンス。
重度の認知症患者が多く暮らす『ステアー・ハウス』。
オス猫オスカーは患者の死を数時間前に察知し、
ベッドに飛び乗るとその人が息を引き取るまで
丸くなって寄り添う。
一緒に回診する医師がオスカーの不思議な能力と
認知症患者たちやその家族の日々を語っていく。


Dr.ドーサの勤務先でありオスカーの住居のステアーハウスは
ナーシングホームと呼ばれる、
日本では介護つき老人ホームに当たるらしい。
オスカーが暮らすのは3Fの認知症の患者のフロア。
ちなみに3Fにはもう1匹、
2Fの体の不自由な方々が暮らすフロアには
4匹のネコが暮らしているそうで。

死期の迫った患者のそばに必ずオスカーがいると聞かされも
Dr.ドーサが半信半疑なのは無理もないこと。
あーでないこーでないと原因を想像はするけれど、
だからと言って別に科学的な検証をするわけではない。

プライバシーに配慮して仮名であり、
また病状や家族構成など手を加えているそうですが、
描かれるのはステアーハウスの患者たちとその家族。
アルツハイマーと告知された患者の戸惑い、家族の当惑、
苦悩、悲嘆にくれる姿。

医療介護チームの一員として、
内科医(筆者)は患者に薬を処方しご家族に経過を説明する。
看護士は適切な看護を、
聖職者は必要とあらば本人や家族に信仰上の助言をする。
オスカーは患者の人生の最期の数時間、
そっと寄り添い・・・。

ひとり暮らしでなくとも、
誰も気づかないままひっそりと・・・ということはあります。
家族の死は・・・たとえ覚悟していても、
現実になるとやはり怖い部分もあるしまた心細くも思えます。
教えてくれてありがとう。
傍にいてくれてありがとう。
患者に寄り添い不安な家族を支える1匹の猫。

「ええ」とぼくは確信を持ってカテリーナに言った。
「ご姉妹全員がお揃いになったほうがいいでしょう。」

「ありがとう、オスカー。」
Making Rounds with Oscar: The Extraordinary Gift of an Ordinary CatMaking Rounds with Oscar: The Extraordinary Gift of an Ordinary Cat
David Dosa
Hyperion 2010-02-02
by G-Tools

tag : オスカー―天国への旅立ちを知らせる猫

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