「2/2 にぶんのに」(日本 2005年)

歩き出す前と歩き出してしまった今。
私は連続なのか不連続なのか・・・中島みゆき原作「2/2」。
2/2 [DVD]2/2 [DVD]
伊藤秀裕 瀬戸朝香 渡部篤郎
GPミュージアムソフト 2007-01-25
by G-Tools



 はっきり言って瀬戸朝香も渡部篤郎も好きではありません。
 (上手いとは思いますが)
 では・・・中島みゆきの名前に惹かれたからです。
 原作も読んでいなければ「夜会」も未見の私が見た「2/2」。

出版社の編集者・上田莉花は
人気イラストレーターの矢沢圭に気に入られ、
絵のモデルを頼まれる。
ごく自然に惹かれあい恋人関係になるふたり。
だが、ある時を境に周囲で不可解な出来事が起こり始め、
困惑する莉花は矢沢を傷つけてしまうことを恐れ、
理由も告げずに一人ベトナムへと旅立つのだった。


目を凝らさないとわからない薄暗い室内と眩しい屋外。
右腕のあざと左手の発作。
口紅の色・・・ナチュラルさとビビットカラー。
エトランゼ・・・場違いなパーティーで、そして異国ベトナムで。
何より莉花ともうひとりの莉花・・・。
封印した過去・・・心の傷・・・罪悪感。
出会ったことで目覚めてしまったもうひとりの記憶。

心理サスペンス&ミステリー・・・好きなジャンルです。
人形・・・鏡・・・長い髪の女・・・カクテルの青・・・、
小物の使い方も効いています。
ホラーのようなシーンも織り交ぜて・・・。

愛する人を守るために何かから逃げる莉花。
行き先はどこでも・・・何故ベトナム?
タイでも中国でも・・・アジアでなくてもヨーロッパでも中東でも
・・・何故?
原作までパンフレット一枚ってことはないでしょう?
自分が誰なのか見失って行く精神状態の莉花が、
あんな裏通りに入り込んでどうして無事に戻ってこれるのか。
そして花売り少年のグウェンの存在。

そう、中島みゆきの原作も「夜会」も知らない私のこの映画の印象。
強引過ぎる!
乱暴と言い換えてもいいですが。
ふたりの出会いから・・・何故莉花が手を挙げたのか・・・。

現実と悪夢の中でふたりの自分の中をさまよう莉花。
でも瀬戸朝香は心細気にも頼りなさ気にも見えませんでした。
あんな絵を描く人がどうしてあんなドレスを選ぶのかがわからない
矢沢圭役の渡部篤郎はともかくとして、
カウンセラーの富岡役の高島礼子は
『解離性同一性障害』という言葉を言うだけの役回り。

後半は苦痛で105分の作品とは思えませんでした。
足の不自由なお嬢さんの家で何が起こったのでしょう?
ラストは圭が説明し過ぎるし。
この映画の「2/2」に関してはですが
フジの木10の連ドラで見てみたい・・・野沢尚脚本で。
編集部の莉花の同僚の女性とかエピソードを加えて、
ベトナムでのシーンを丁寧に描き出せば
見応えのあるドラマになると思うんですが。
ヒロインをもっと肩幅の狭い華奢な人にして・・・(苦笑)。
まあ、野沢氏といい、中京テレビは日テレ系列だし、
どう転んでも不可能な話ですが。

「2/2」公式サイト
2/2 (幻冬舎文庫)2/2 (幻冬舎文庫)
中島 みゆき
幻冬舎 1999-07
by G-Tools

夜会 VOL.7 2/2 [DVD]夜会 VOL.7 2/2 [DVD]
中島みゆき
ヤマハミュージックコミュニケーションズ 2000-11-22
by G-Tools

コメント

211.123.237.141
TBありがとうございます。
この感想ですけど・・・全く同意見です。
どうしてベトナムなんだろう・・・?

220.220.19.62
SHOさん、
コメントをありがとうございます。
>どうしてベトナムなんだろう・・・?
アレだけの時間を割いているんだから、
ベトナムでなければいけない何かがあると思うんですけど・・・。
話を広げたものの上手くまとめられなかったみたいな印象でした。
「夜会」で観るか、原作を読むか・・・。

この映画、今日から公開だ。
「うん。そういうこともあるし、サクッと話しちゃうかな。」

あまり「サクッと」の理由になってないけど(笑)。まあいいや。
原作は中島みゆきだって?
「うん。彼女の恒例のステージ『夜会』での演目が元ネタのようだ。
出版社の編集員・上田莉花(瀬戸朝香)は、
人気イラストレーターの矢沢圭(渡部篤郎)と恋に落ちるが、
その時を境に莉花の身辺に不可解な事件が起き始める」

不可解な事件って?
「たとえば、矢沢と同じベッドに寝ていて
自分が彼を殺そうとする幻影を見たりするわけだ。
ハッと気づいて目覚めると、
現実でもナイフを手にしていたりする。
で、矢沢は以前より自分が通っている
心理カウンセラーの富岡(高島礼子)に彼女のことを相談。
彼女は、莉花が乖離性同一性障害である可能性を指摘する。
その間にも彼女の症状は進行。
彼を傷つけまいと遠くベトナムへ旅立った彼女は
次第に悪夢と現実の境界を見失っていく」

なんでベトナムなの?
「それが……分からない(笑)。
莉花の行方を探す矢沢は、実は彼女は双子として生まれ、
その一人は不幸な事故で亡くなったことを知る」

ニャるほど。『悪魔のシスター』だな。
ん、なぜ矢沢は心理カウンセラーの元に?
「ネタバレになるから詳しく話せないけど、
そこは物語としてはよく考えてある。
トラウマを解き放つ運命の愛

とでも言ったらいいかな。
ただ、映画が物語を追う絵解きになっているのがどうもね。
これまでいろんな映画で使われてきた
手垢のついたイメージで物語を描いちゃう。
たとえばベトナムで雨が降ってくると、
子供たちが外に出て、わあ〜いと手を空にかざす。
こんなこと、今でもみんなやってるんだろうか?
あと、この手の映画でいつも不思議に思うのは、
心に障害を持った人たちの心の中の描き方。
自分がその疾患になったわけでもないのに、
どうしてその人が見たり感じたりする世界がビジュアル化できるんだろう?
本人の感じる<空気感>も含めて、
その描き方は本当はとても難しいのでは?
そこを慎重にやらないと、
この映画のように、描写が恐怖の幻影中心になって、
『あれっ、これってホラーだったっけ?』になりかねないと思うな」
      (byえいwithフォーン)
{/kaeru_wel/}※こんな人にオススメだ度
やはり、瀬戸朝香・渡部篤郎ファンでしょう。{/kaeru_en1/}{/kaeru_fuku/}
人気blogランキングもよろしく{/kaeru_thank/}
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
Secret

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『 2/2  (にぶんのに)』

  公式サイト ?映画 『 2/2  (にぶんのに)』  2005年:日 本  【10月1日 中京・関東地区公開】 監 督:伊藤秀裕脚 本:藤平久子、伊藤秀裕挿入歌:中島みゆき 「竹の歌」主題歌:中島みゆき 「NEVER CRY OVER SPLIT MILK」原 

2/2 <にぶんのに>/瀬戸朝香、渡部篤郎、高島礼子

原作が中島みゆきさんの長編小説ってだけで、気になって観に行っちゃいました。1995年に中島みゆきのステージ「夜会」で上演され、さらにその後の1997年のステージでも「紅い河」や「二隻の舟」の楽曲で彩られ再演された物語が映画として生まれ変わった作品です。こ....

『2/2(にぶんのに)』

63-2/2

中島みゆきさん原作の「2/2」という映画を観にいった。最初映画の宣伝が始まって、「ダークウォーター」とか少しホラーっぽい映画ばっかりだったので、あちゃ、と思ってたら、映画自体も結構恐ろしげな感じだった。全然前情報なしで観にいったので、結構ドキドキした。ストーリーは、編集者の上田莉花がイラストレーターの矢沢 圭と出会い恋に落ちるが、それを境に莉花の身辺で不可解なことが起こり始める。愛する圭を傷つけることを恐れて莉花は失踪する。いなくなった圭は、莉花を心配して探し、ベトナムに行っていることを突き止める。そして
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

フリーエリア