『佐用姫伝説殺人事件』

著名な陶芸評論家の死。
黄色い砂。
メモの痕跡。
内田康夫著『佐用姫伝説殺人事件』
佐用姫伝説殺人事件 (徳間文庫)佐用姫伝説殺人事件 (徳間文庫)
内田 康夫
徳間書店 2008-09-05
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何時ぞやの土曜日の昼間に「沢村一樹主演版」が
再放送されていました。
顔ぶれから平幹二朗が犯人に違いない!と見ていたら、
見事に違いまして(゜。゜)..............

浅見光彦は母・雪江に陶芸展の招待状を押しつけられ、
新宿のホテルで開かれた陶芸家・佐橋登陽の個展会場へ。
浅見は会場で登陽本人と弟子の成沢久子、
評論家・景山秀太郎に出会う。 
翌日、景山がナイフで胸を刺されて殺されたという連絡に
浅見は再びホテルに向かう。
遺体の傍には黄色い砂がまかれ、
また"佐用姫の"と書かれたメモが残されていた。
浅見は佐賀県唐津付近に伝わる佐用姫伝説の地であり
また陶芸の町の有田を訪れるが・・・。


劇中で何度か"佐用姫のひれ"という言葉がありまして、
それがとてもひっかかっていました。
今1400年余り前、
唐津の港から朝鮮半島へ出兵した大伴狭手彦(おおとものさでひこ)に
佐用姫がいつまでも振り続けた"ひれ・・・領巾"は、
yahoo!百科事典に依りますと女性の朝服のこれ
そして悲しみ故に最後に石と化したというのが佐用姫の伝説。

ところで陶器と磁器の違いとは。
土を捏ねて作るのが陶器、
石の粉を練って作るのが磁器・・・超大雑把ですが(苦笑)。
指先で弾くと"キンッ""チンッ"と高い音がするのが白磁。
日本で初めて白磁を焼いたのが有田焼の開祖なのだそうで。
・・・勉強になるわねぇ。

ドラマでは鍵となっていた久子の出生の秘密は
あっさりを明かされています。
ただ肝心の事件の真相はと言えば
・・・真犯人はどこから湧いてきたの?(苦笑)

ドラマの方が完成度が高かったという珍しい一冊でした。

「さいごまで書く間も与えずに、
犯人は景山氏を殺したと、
そう考えられるじゃないですか。
そしてメモは無くなっていた。
だったらメモを持ち去ったのは犯人以外には思いつきません。」
佐用姫伝説殺人事件 <新装版> (ジョイ・ノベルス)佐用姫伝説殺人事件 <新装版> (ジョイ・ノベルス)
内田 康夫
実業之日本社 2006-01-14
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