「武士の家計簿」(日本 2010年)

そろばん。
火の車の家計。
絵に描いた鯛。
武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]
堺雅人 仲間由紀恵
松竹 2011-06-08
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 テレビCMの"鯛じゃ鯛じゃ"です(苦笑)。
 DVD化を待っていたのですが・・・。

幕末の加賀藩。
御算用者(ごさんようもの/会計の専門家)の猪山家。
八代目の直之は"そろばんバカ"と揶揄されるが
実直な働きぶりは周囲に認められていく。
しかし直之が出世するほど猪山家の出費は嵩んでいく。
父・信行が江戸詰で重ねた膨大な借金もあり、
直之は家財一式を売り払い借金返済に充てることを決断する。


"鯛じゃ鯛じゃ"は倹約生活のプロローグでしかないのですね。
返済のためには仕方がないこととはいえ、
大切にしていた品々を手放さなければならなかった両親とおばばさま。
膨大な借金ですからこうするしかないのでしょうけれど、
せめて友禅はもっと早く取り戻して欲しかった。

婚礼の当日でさえ入払帳(家計簿)を当然のように付ける直之。
そろばんをはじく音を聞いてのお駒の反応。
これだけでもこのふたりの人柄がわかると思います。
直之、猪山家の人々、町同心で直之の剣術の師・西永、
その娘で妻となるお駒、そして米の横流しと丁寧に描かれていましたが、
猪山家の非常事態が判明するまでは単調に感じました。
・・・直之の婚礼か縁談あたりから始めても良かったと思いました。

直吉に御算用者としての道を歩ませるべく、
幼い息子に徹底的にそろばんを叩き込む直之。
もし成之が剣の腕を磨いていたのならば、
新政府軍の大村益次郎に見出されることはなかった・・・。

息子の着袴の祝いを喜ぶ父。
老いた父を背負う息子。
"鯛じゃ鯛じゃ"以上にこの父子がおんぶする姿が印象的でしたが
・・・前半20分くらいは不要なのではないでしょうか。

「君の技は兵隊千人万人に匹敵する。」
「そうですとも。
子どもは覚えていないんです。」
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
磯田 道史
新潮社 2003-04-10
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猪山直之日記―加賀藩御算用者 (時鐘舎新書)猪山直之日記―加賀藩御算用者 (時鐘舎新書)
石崎 建治
北國新聞社出版局 2010-10-20
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