『猫は鳥を見つめる』

高校長の殺人事件。
建築家の失踪。
障害競馬。
リリアン・J. ブラウン著『猫は鳥を見つめる』
猫は鳥を見つめる (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫は鳥を見つめる (ハヤカワ・ミステリ文庫)
リリアン・J. ブラウン Lilian Jackson Braun
早川書房
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シャム猫ココシリーズ。
前回読んだ「猫は糊をなめる」の次の次の次の次(!)がこれ。

クィラランはりんご貯蔵用の納屋を改築して引っ越した。
ピカックスの演劇クラブのキャストとスタッフは
「ヘンリー八世」の千秋楽と引っ越し祝いを兼ねて
クィラランの新居に押しかけた。
パーティーがお開きになりそれぞれが家路に着き、
おやすみ前の食事を終えたココとヤムヤムが外の異変に気づく。
懐中電灯を手にクィラランが様子を見に行くと
「ヘンリー八世」の演出を努めたヒラリー・ヴァンブルックが
車の中で頭を撃たれて亡くなっていた。


ピンクが好きな元家政婦のコブ夫人は亡くなり、
夫人の息子、デニス・ハフが手がけたりんご貯蔵用の納屋が
クィラランとココとヤムヤムの新居。
改築された八角形の納屋は
内壁に沿ってらせん状に上っていく傾斜路とキャットウォーク、
2階、3階、4階に張り出した床、
屋根の下に放射線状に走る太い梁の骨組、
張り巡らされたガラス・・・映像で見てみたい風景ですねぇ。

・・・もっともこの納屋は70年前に事件があったいわくつきの代物。
そのせいかどうかまたまた(何度目?)事件に遭遇するひとりと2匹。

そして「猫は糊をなめる」の次の次の次の次ですからして、
ピカックスの演劇クラブは精力的に活動しているようで、
高校の校長のヴァンブルックの提案で挑戦した「ヘンリー八世」は
ピカックスの演劇史上最長の興行という大成功。

そのヴァンブルックの殺害事件、
通称"リンゴ園事件"・・・よりも
例によってクィラランとココたちの生活が中心。
ココが見つめるショウジョウ紅冠鳥
「ヘンリー八世」でヴァンブルックが演じたウルジー枢機卿
紅冠鳥枢機卿も英語ではcardinalなんですね。

木製の台が付いたアンティークの活字ってどういうものなのかしら。
魚やウサギ、リス、鷲、タツノオトシゴにフクロウの凸版(-。-;
もうひとつ付け加えると"ロックマスターの樵"って・・・。
こちらにもルビを付けて下さいな(-_-;)

クィンラランにしてみれば犯人と恋敵が一挙に片付いたわけで。
(フィオーナの息子の落馬も彼が原因かと思っていました)。
でも結局一番ミステリアスだったのはヒラリー・ヴァンブルック。
彼の正体が一番のミステリーかも。
ヘンリー八世  シェイクスピア全集 〔37〕 白水Uブックスヘンリー八世 シェイクスピア全集 〔37〕 白水Uブックス
ウィリアム・シェイクスピア 小田島 雄志
白水社
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The Cat Who Knew a Cardinal (Cat Who...)The Cat Who Knew a Cardinal (Cat Who...)
Lilian Jackson Braun
Jove
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tag : 猫は鳥を見つめる リリアン・J. ブラウン シャム猫ココシリーズ

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