『県庁おもてなし課』

県庁のおもてなし課と地元出身の人気作家。
目標は観光立県高知。
有川浩著『県庁おもてなし課』。
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
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 すっかり気に入ってしまった『阪急電車』の次はこれを。
 今度の舞台は高知県。

高知県庁に生まれた観光部の新部署"おもてなし課"。
入庁三年目・若手職員の掛水史貴は
観光立県を目指すべく地元出身の人気作家・吉門喬介に
観光特使就任を打診するが予想外の質問攻めに遭う。
しどろもどろになりながらも掛水は何とかその場を取り繕い
引き受けてもらったものの吉門は
その後も掛水宛ての電話でダメ出しを繰り返す。
そして吉門は"おもてなし課"に公務員じゃない若い女性を
加えるようにと言われた掛水は・・・。


読み始めてすぐに止めようかと思ったほど、
グダグダしている"おもてなし課"と掛水。
いちいち吉門が指摘している通りなのだから。
しかも後半ギリギリまでこのグダグダぶりが続く(呆)。

北海道は県庁ではなく道庁。
まあ、実際に足を運ぶ場合には
出先である支庁や市(区)役所や町(村)役場だと思います。
でも・・・職員多くない?
何か動きがスローでない?
こんなんで定時に終わるの?と、
民間の人間には不思議でならないお役所という組織。
意思決定の遅さとある意味保守的、前例主義は
規模の大小に関わらずお役所共通の構図のようで、
お役所もお役所なりに事情が色々あるようです(が)。

ところでご存じの方も多いかもしれませんが、
"おもてなし課"は高知県に実在します。
そして高知県出身の有川さんは実際に観光特使になっている。
吉門が出したダメ出しはそのまま著者が感じたことらしく、
やりとりもそのまま・・・ではないにせよ、
こんな調子だったらしい。
・・・読んでいても苛苛するくらいですから、
実際に当事者で関わったらぶち切れるでしょうね。
時間感覚がずれているどころではない様な気がする。

情報誌には載らないけれど、
女性にとってトイレが綺麗なことは大事という話は納得。

ところで高知が舞台で高知の人が話すのですから、
会話は当然高知弁。
「龍馬伝」ぐらいでしか聞いたことがないので
正直読みづらい部分はありました。
スーパーの棚で見かける馬路村ぽん酢しょうゆ・ゆずの村
こんなにブランドになっているとは存じませんでした。

私は掛水&おもてなし課の奮戦&成長記よりも
もう一方の主役の吉門サイドの話の方が楽しめました。
県庁を去るハメになり、それが元で離婚。
そしてまた県庁から追い立てられながらも、飄々と、
ある意味達観している清遠(きよとう)。
過去の経緯から県庁憎しで怒りに任せた言動を取る佐和。
その県庁職員で公務員の掛水に容赦なく注文を出す吉門。
一方で吉門も過去の因縁から
清遠や佐和には素直になれない部分や遠慮がある。

そして"おもてなし課"の一番の課題は
多紀がどこまで民間感覚を持ち続けられるかかも。
これから吉門の作風も作者近影も変わっていくのでしょうね。

「それは自分で考えなよ。
苦情が来るまでに分かんなかったらやっぱりあんたら『お役所』だよ。」
「何だよおもてなし課、やればできる子じゃん。」
馬路村 ぽん酢しょうゆ ゆずの村 500ml×1箱(6本入)馬路村 ぽん酢しょうゆ ゆずの村 500ml×1箱(6本入)
馬路村農協
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