『本当の自分に出会う旅』

旅が作る出会いと奇跡。
鎌田實著『本当の自分に出会う旅』
本当の自分に出会う旅 (集英社文庫)本当の自分に出会う旅 (集英社文庫)
鎌田 實
集英社
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テレビなどでお馴染みの筆者ですが活動は存じ上げませんでした。
タイトルの『旅』は比喩ではなくリアルであることに驚き、
面食らいながら読みました。

平成19(2007)年4月、
諏訪中央病院内の老人保健施設の患者たちの診察に向かうため、
筆者は庭を横切ろうとして女性がベンチに腰掛けているのを見かける。
こちらに気づき手をふり走ってきたのは
3年前、2週間ほど入院していた肺がん患者だった。
退院後も何度か手紙をもらった関西在住の彼女は
がんが骨に転移したために小布施のホスピスを見に来たという。
諏訪中央病院の緩和ケア病棟も見たらと友人に勧められたが、
パンフレットだけもらってひと休みして帰るつもりだったと。


がん難民になっていた女性、ダウン症の青年、
17才の時、筋ジストロフィーで命の期限を告げられた女性、
ポリオ(小児麻痺)の女性・・・。
「鎌田實とハワイに行こう」に参加する人々の姿と、
講演や紛争地帯へのボランティアに出向く鎌田医師の旅の二本立て。
もちろん鎌田医師自身もハワイに行っているのですが。

モニターツアーでは旅行自体の費用はかからないにしても
(症状などにもよりますが)持ち物など新たに購入しなければならない。
普段着でというわけにはいかないし・・・と持ち出しは必要。
トラベルサポーターという存在は初めて知りましたが、
こちらも旅費は全額ではないにせよ身銭を切っている。

・・・我が家には別世界の話です。
この本自体が事前に思っていたのと違っていたこともありますが、
母が倒れる前なら読み方も受け止め方も違っていたと思います。
今の母に旅行なんて夢のまた夢。
夢というなら時間を元に戻して欲しい。
病気は仕方ない、でも・・・。

ロシア(旧ソビエト連邦)のトイレ事情やロシア人気質、
チェルノブイリを支援する筆者への地元の人のおもてなし、
イラクの難民キャンプのキャンプシンドローム、
そして日本人のプロ意識。
圧倒的にページ数は少ないですが、
筆者自身の旅の話の方が興味深く読め、また考えさせられました。

難民キャンプで生まれ育ち国籍すらない人がいる。
子どもたちの命の軽さ。
ISが台頭している中、中東の風景はまた変わっているのでしょう、
・・・悪い方に。

「これから中東はどうなるのだろう。」

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

tag : 鎌田實 本当の自分に出会う旅

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