『快楽の伏流 鑑定医シャルル』

厳格な母。
従順な息子。
夫の親友の子。
藤本ひとみ著作 『快楽の伏流 鑑定医シャルル』
快楽の伏流―鑑定医シャルル (集英社文庫)快楽の伏流―鑑定医シャルル (集英社文庫)
藤本 ひとみ
集英社
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なんとな~く手にとって見ました。
悲惨な話なのですが何故かすらすら読めてしまったりして。

フランスの司法界、法曹界の一大派閥の名門タルモン家。
パリ近郊に住む司法官のベアトリスは夫のアメリカ人の弁護士のマイケル、
息子のアレクサンドルと母・イザボーと暮らしていたが、
アメリカからマイケルの親友の息子のフレデリックを養子に迎えることになった。
老女ばかりを狙った残虐な連続殺人事件の医学諮問委員会で
担当するベアトリスはシャルル・ドゥ・アルディという鑑定医と知り合う。
フレデリックと暮らし始めたアレクサンドルは様子が変わり始めるが、
元々仕事に追われ厳格なイザボーに子育てを任せ切っていたベアトリスは
息子の変化に気付かない。
一方、シャルルは犯人像の心理分析から犯人に迫っていく。


・・・「鑑定医シャルル・シリーズ」第3弾だそうである。
ただ全く白紙で読んでもシャルル・ドゥ・アルディが相当の変人で
でもかなりのキレ者であることがわかる。
能天気なほど何も気付かないベアトリスの傍らで、
探偵役のシャルルが謎を解いていく。

ジャンル分けするとサイコ・ミステリーになるのだと思います。
ただぞっとしたのは犯行の手口や動機ではなく、
シャルルの治療の可能性があるとかなんとか発言。
もちろん、気の毒だし同情する部分はたくさんある。
複雑な家庭環境に幼年期の体験。
ある意味催眠状態だったわけですし。
でも彼らの罪が情状酌量されてしまうのならば、
何の落ち度もなく死後も名誉を傷つけられた被害者たちは救われない。
仮に罪を償ったとしてもこんなのを社会復帰させるなんて、
・・・大体医学的に完治したといわれても一般的な感覚では信じられないし。
これだけ惨たらしいことをやらかして・・・こっちの方がよっぽどホラー。

「ママンよ。」

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

tag : 藤本ひとみ 快楽の伏流-鑑定医シャルル 鑑定医シャルル・シリーズ第3弾

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