「64-ロクヨン-前編」

昭和64年。
少女が誘拐された事件は最悪の結末を迎えた。
時代は平成となり誘拐殺人事件は時効まであと1年。
64(ロクヨン)(上) D県警シリーズ (文春文庫)64(ロクヨン)(上) D県警シリーズ (文春文庫)
横山 秀夫
文芸春秋
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諸般の事情でお疲れモードは継続中なもので、
映像も活字もあまり考えなくてもいい軽めの作品をチョイスしているのですが、
(多分、「「さらばあぶない刑事」上映前の予告で)、
何?このキャスティング??と驚いたのがこの「64-ロクヨン-」。
ユナイテッド・シネマ札幌、8番スクリーンにて。

昭和64年(1989年)。
漬物工場を営む雨宮夫妻のひとり娘・翔子が誘拐された。
犯人は2000万円の身代金を要求するが、
警察は犯人の指示に振り回された挙句、
見つかったのは空になったスーツケースと翔子の遺体だった。
平成14年(2002年)。
通称『ロクヨン事件』は未解決のまま時効まであと1年に迫り、
警察庁長官が視察に訪れることが決まった。
被害者の遺族宅へ慰問許可を取り付けて来るよう命じられ、
警務部・広報官の三上は雨宮宅を訪ねるが翔子の母は病死。
工場は廃業し、別人のようになっていた父親は長官の訪問を拒否する。
事件を解決できない警察への失望と怒りが原因と三上は考えるが、
捜査する刑事部と雨宮の関係が断絶していることが判明する。
同じ頃、酔って道を渡っていた老人が車にはねられ、
重体になる事故が発生する。
妊娠8か月加害者が妊娠8か月、
母胎への影響を考慮するとして警察は匿名で発表するが、
猛抗議する記者クラブは本部長に直接抗議文を提出すると息巻く。


佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、窪田正孝、椎名桔平、
滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、瑛太、永瀬正敏、三浦友和etc.
良くこれだけ主役級を揃えたものです。

原作未読、NHKのドラマはチラチラ見ていました。
何故、チラチラだったかと言うと
誘拐事件の謎解きのサスペンスと思っていたもので、
警察内部の人間ドラマに思い切り肩透かしを食らってしまったため。
私の精神状態がこのテのドラマや小説を受け付けませんでしたし、
キャスティングはテレビ(地上波)向けではなかったと思います。
もっとも今回、このチラチラのおかげで警察内部のややこしい人間関係に
(それでも二渡が何者なのかは判りづらいですが、)何とか付いて行けたのも確か。
記者クラブが加害者匿名報道で突っかかるのは当然としても、
同じ警察組織の中でどうしてこんなに対立するのか、
部外者にはどうにも理解しきれない部分がある。

個人的には三上の日吉への手紙のシーンが一番好きです。
"君のせいじゃない"
あの一行で彼がどれだけ救われたか。
こちらまで涙が出ました。

まあ、新たな事件発生に観ている側は余韻に浸る間もなく・・・。

雨宮の指。
ぼろぼろになった電話帳。
そして公衆電話。

そう、これが"次"に繋がるんでした。

後編も時間と体力をひねり出して観に行きます。

「犯人の声は雨宮しか聞いていない。」
「雨宮さんは昭和64年のたった7日間にまだ取り残されている。」
64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山 秀夫
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64(ロクヨン) 下 (文春文庫)64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
横山 秀夫
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64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)64(ロクヨン)(下) D県警シリーズ (文春文庫)
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 このキャストの写真の中で。。。この前編にほとんど出ていない人がいます(笑)

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☆☆☆☆- (10段階評価で 8) 5月7日(土) OSシネマズ神戸ハーバーランド スクリーン1にて 13:50の回を鑑賞。
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