「64-ロクヨン-後編」

少女誘拐殺人事件が時を経て繰り返される。
合本 64(ロクヨン)【文春e-Books】合本 64(ロクヨン)【文春e-Books】
横山秀夫
文藝春秋
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原作未読。
NHKのドラマは全然ピンとこなかったのに、
「前編」はのめりこむように見入ってしまいました。
ユナイテッドシネマ札幌にて。

昭和64年に発生し、被害者の少女が遺体で発見され、
犯人が捕まらないまま迷宮入りした通称『ロクヨン』。
平成14年。
警察庁長官の『ロクヨン事件』の視察前日、誘拐事件が発生する。
犯人は「サトウ」と名乗り、身代金は2000万円、
丸越百貨店の一番大きなスーツケースなど、
『ロクヨン』をなぞったと思われた。
匿名報道にすると告げられた警務部広報室広報官の三上は、
刑事部捜査一課次席の三倉に詰め寄るが、
捜査本部に入ることすらできない。
捜査一課長の松岡から何とか被害者の名前を聞き出した三上だったが、
記者会見に現れたのは誘拐とは畑違いの捜査二課長の落合。
しかも捜査本部から情報が遮断されているため、
落合は何も答えられず記者会見は荒れに荒れてしまう。


佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、夏川結衣、窪田正孝、椎名桔平、
滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、瑛太、永瀬正敏、三浦友和etc.
ここに柄本佑と緒形直人らが加わる後編。
・・・顔ぶれだけでもため息が出る。

ところで原作と結末が違うとのことですが、私は原作未読。
MHKのドラマ版は辛うじて見ていますが、
全5話のうちちゃんと見たのは初回と最終回。
3話(4話?)は見ていないし・・・。
翔子ちゃん事件についてはこの後はご想像にお任せしますという、
余韻を残した・・・というか突き放されたような最終回。

とにかくドラマ版の最終回と比較すると、
そのドラマの結末の後のシーンが意外と多かった気がします。
警察という組織に生きる人間を描いたのがドラマならば、
映画は娘を失った父親たちに軸足を置いたのだなと。
実際、歯型歯型と言われたら無事を願っている家族としてはたまらない。
三上の心情は理解も共感もできます。

ただ結果的にせよ幼い彼女を傷つけたことは三上らしくない。
娘が家を出た経緯を思えば・・・。
やっぱりこの三上には違和感満載。

ところで予告スポットの「この誘拐は狂言誘拐ですか!?」
発言者の秋川は実は後半ほとんど見せ場がない。
ここまで『ロクヨン』関係者のその後を描くのであれば、
秋川の心の動きももう少し見たかったような。

正直、前編の方が満足度は高かった。
でも娘を奪われた怒りと悲しみと苦悩の中にいる雨宮が
大丈夫かと三上を気遣うシーンは神々しいほどだし、
くるくる入れ替わる表情を見せる目崎の狂気も凄まじい。
そして三上・・・やっぱりこれは父親たちのドラマだったと。

"彼は娘を探す男の声を聞いた。
彼は娘を奪った男の声を聞いた。"
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64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山 秀夫
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横山 秀夫
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

tag : 64-ロクヨン-後編 佐藤浩市 綾野剛 榮倉奈々 永瀬正敏 緒形直人 柄本佑

コメント

こんにちは~

三上の人間像を色濃くみせるためになされたという変更、、
やっぱりあの河原のシーンは、私も違和感を覚えましたが
ドラマ版を観ていなかったらどうだろう??でした~。

前編は組織の中で闘う男たちのドラマ、
後編は家族を失った男たちの闘いのドラマだったと私も感じました☆

kiraさんへ。

>三上の人間像を色濃くみせるためになされたという変更
娘を傷つけてしまったことを悔やんでいる三上が、
結果的にああいう事態を起こしてしまった。
原作(未読)ドラマ云々を別にしてもそれまでの三上像とは違う気がします。

>前編は組織の中で闘う男たちのドラマ、
>後編は家族を失った男たちの闘いのドラマだったと私も感じました☆
永瀬正敏と緒形直人は今年の助演男優賞を争うのではないでしょうか。
素晴らしかったです。
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