「死者の書」(日本 2005年)

藤原南家の郎女(ふじわらなんけのいらつめ)の一途な信仰が、
若くして非業の死を遂げた大津皇子(おおつのみこ)の
彷徨える魂を鎮める物語。
映画レビューはネタバレしません。
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宮沢りえ 観世銕之丞 榎木孝明 川本喜八郎
ジェネオン エンタテインメント 2007-10-24
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 ようやく札幌で見られるようになりました。
 10月14日シアターキノにて。

8世紀半ばの平城京。
藤原南家の郎女(ふじわらなんけのいらつめ)は、
父から送られた「称賛浄土教」の写経に精を出す日々を送っていた。
ある春分の日、郎女の前に謀反の罪で50年前に処刑された
大津皇子(おおつのみこ)が亡霊となって甦る。
死に際に一目見ただけの耳面刀自(みみものとじ)の姿が忘れられず、
この世を彷徨っているのだった。
亡霊に導かれるように屋敷を抜け出した郎女は、
皇子が葬られている二上山の麓にある當麻寺に辿り着く。


いきなりですがラストで呆気にとられました。
これで終わり?と。
でも考えてみれば(考えなくても)あれ以外ないのですね。
相手は亡霊なのですから物理的に無理な話ですし、
郎女が一途に作り上げたことで
大津皇子の魂はやっと安らぎを得たのでしょうと。
無知な私は国学者で民俗学者である折口信夫という方を
今まで存じ上げなかったのでこの見方で
合っているのかどうか全くわかりませんが(大汗)。

死者がこの世への悔いのために亡霊となって甦るのですから
実写ではホラーになってしまいます〜〜〜〜〜(mーー;)m
人形劇だからこそ表現できた世界だったと思います。
そしてその人形・・・川本喜八郎の人形に釘付けでした。
NHKで1982年から放送されていた「三国志」。
難しくて敷居が高くて全然頭に入りませんでしたが、
でもあの人形たちの表情は凄かったのが印象に残っています。
平面のバックに立体的な人形たちの立ち振る舞いや表情。
移り行く四季それぞれの装束に色使い、髪型。
日本史で一応学んだ奈良時代ですが
その息吹を感じられるようで興味深いものでした。

ただ、全体に説明が多すぎました。
確かにある程度時代背景など基礎的な知識は必要な作品ですが、
あそこまで行くとナレーションも嫌味だしハナにつきます。
恵美押勝(えみおしかつ)のエピソードがない方が
すっきりまとまったような気もします。

そういえばエンディングのサポーターの一覧だけで
結構な時間でしたね。
あんなに出す必要があったのでしょうか・・・。
4336046336初稿・死者の書
折口 信夫 安藤 礼二
国書刊行会 2004-07

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コメント

私、奈良まで(当方大阪なのですが)上映会に
行っちゃいましたよ!(笑)
確かに意味不明で訳のわからない映画でしたね・・・。
この映画のためだけに遠出したのに寝てました(汗)
ただ人形の迫力はさすがでした。
サポーターありきの作品だったので、感謝の意味も込めて
流したんでしょうね。私は知人の名前ないかなぁなんて、
探しながら見ておりました(^_^;)

blue-ryanさん、
ご覧になっていらしたんですか?
人形は予想以上の迫力でまた美しさでした。
>サポーターありきの作品だったので、感謝の意味も込めて
そうなんですか?
それにしても程度というか限度というか・・・(苦笑)。
私はラストのクレジットで\(~o~)/あくびしてました。
前の席の方は上映中から(+.+)(-.-)(_ _) ..zzでしたけど。
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